記事ID ： 44837

Na_vチャネルのモジュレーター ATX-II

メーカー名：Alomone Labs

背景

ATX-II は 47 アミノ酸からなるペプチジル毒素で、元々は Anemonia sulcata イソギンチャクの毒から単離されました。これは強力な神経毒であり、不活性化を遅らせ、興奮性膜の活動電位を延長することにより、電位依存性 Na+ チャネルのゲート動態を調節します。
ATX-IIは、さまざまな興奮性組織および細胞タイプ(10～100 nMの濃度範囲)において、TTX感受性および非感受性Na+チャネルの強力な活性化因子として使用されています^1-9。

特長

商品名	ATX-II
品番	STA-700
構造	GVPCLCDSDGPSVRGNTLSGIIWLAGCPSGWHNCKKHGPTIGWCCKQ Disulfide bonds between Cys⁴-Cys⁴⁴, Cys⁶-Cys³⁴ and Cys²⁷-Cys⁴⁵
由来	Anemonia sulcata sea anemone venom
納品物、商品形態	合成品、凍結乾燥粉末(Lyophilized powder)
純度	>98%
分子式	C₂₁₃H₃₂₃N₆₃O₆₁S₆
分子量	4935 Da
Accession number	P01528
ターゲット	Various Na_V channels
活性	ATX-IIは、電位依存性Na+チャネルの不活性化を遅延させ、興奮性膜の活動電位を延長させることによって、その速度を強力に調節する。ATX-IIは、様々な興奮性組織及び細胞型において、TTX感受性及び非感受性Na+チャネルの強力な活性化因子として使用されている_1～9。
溶解後の保管温度、期間	4℃で4週間、-20℃で3ヶ月

適用例

図．Alomone Labs社のATX-IIは、安定的にトランスフェクトされたHEK細胞においてhNa_V1.5電流を増強する。
hNaV1.5電流は、ホールセル電圧クランプ技術（バス溶液はTEAを含み、ピペット溶液はCsFを含む）を使用して、-100 mVから-20 mVの保持電位まで50 msの電圧ステップで20秒ごとに印加して誘発された。
(A) 電流領域に対する 0.05 nM、0.5 nM、5 nM および 50 nM ATX-II (品番：STA-700) の作用を示す経時変化。これは、hNa_V1.5 の不活化が用量依存的に遅延することを示す。
(B) 対照条件下及び0.05 nM、0.5 nM、5 nM及び50 nMのATX-IIによる4～6分間の灌流後に、hNa_V1.5電流をトレースした図。

参考文献

Romey, G. et al. (1976) Proc. Natl. Acad. U.S.A. 73, 4055.
Tesseraux, I. et al. (1987) Naunyn Schmiedebergs Arch. Pharmacol. 336, 232.
Nishio, M. et al. (1991) Br. J. Pharmacol. 104, 504.
Cannon, S.C. and Corey, D.P. (1993) J. Physiol. 466, 501.
Hoey, A. et al. (1994) Pharmacol. Toxicol. 75, 356.
Chahine, M. et al. (1996) J. Membr. Biol. 152, 39.
Fletcher, J.E. et al. (1999) Anesthisiology 90, 1294.
Brand, S. et al. (2000) Eur. J. Neurosci. 12, 2387.
Ravens, U. (1976) Naunyn Schmiedebergs Arch. Pharmacol. 296, 73.

ATX-II

Neurotoxin 2, Toxin ATX-II, As2, Anemonia viridis toxin 2, Av2, Delta-actitoxin-Avd1c 2

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
ATX-II	ALO	STA-700	25 UG	￥28,000
ATX-II	ALO	STA-700	50 UG	￥54,000
ATX-II	ALO	STA-700	0.1 MG	￥73,000
ATX-II	ALO	STA-700	0.25 MG	￥147,000
ATX-II	ALO	STA-700	0.5 MG	￥256,000
ATX-II	ALO	STA-700	1 MG	お問い合わせ
ATX-II	ALO	STA-700	5 MG	お問い合わせ
ATX-II	ALO	STA-700	10 MG	お問い合わせ