血漿、血清、尿、細胞培養上清中、組織抽出物のβ-ヒドロキシ酪酸量を蛍光測定するキットです。
本製品は、補酵素NAD+がNADHに還元される酵素回路反応に基づいています。NADHは蛍光プローブと反応し、蛍光物質が生成します。この蛍光を測定してβ-ヒドロキシ酪酸量を決定します。
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ケトン体は、脂肪酸の酸化によって肝臓と腎臓で産生される水溶性の分子です。アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸(β-HB)、それらの脱カルボキシル産物であるアセトンの3つが最初のケトン体です。β-HBはアセト酢酸のケトン基が還元されてアルコールに変換されたもので、β-HBとアセト酢酸はグルコースが枯渇した時にエネルギー源として使用されます。ケトン体は、絶食、飢餓、長期にわたる強度の運動、低炭水化物ダイエット、未治療のI型糖尿病のような生理的条件で産生されます。このような状況において、肝臓における糖新生は2つのアセチルCoA分子からアセト酢酸を産生します。β-HBとアセト酢酸は末梢組織に運ばれ、細胞のクエン酸回路を介して再びアセチルCoAにエネルギ―変換されます。アセトンはアセチルCoAに変換される前に肝臓で乳酸に変換され、ピルビン酸に変換されます。通常は尿として排出されるか、呼気として吐き出されます。
ケトン体が多いと、ケトン症、または1型糖尿病、ケトアシドーシスになる可能性があります。長引くケトン症は、生命を脅かす代謝性アシドーシスにつながります。病理学的にみると、ケトン症によって、臓器不全、子供の低血糖症、糖尿病、アルコール中毒、副腎皮質ホルモンや成長ホルモンの不足が起こります。ケトン症の程度は、血中のβ-HB濃度を観察して決定します。
ケトン体は、甘い香りを持ち、ケトン症患者やケトアシドートス患者の呼気や尿中から検出されます。β-HBは、血清中に最も普通に存在するケト酸で、測定されるケトン体のうち最大で75%を占めます。ケトン症に罹患している間は、β-HBが他のケトン体より増加し、ケトアシドーシスのより正確な指標となります。
本製品は、生体試料中のβ-ヒドロキシ酪酸(β-HB)の量を測定します。本製品は、補酵素NAD+がNADHに還元される酵素回路反応に基づいています。NADHは蛍光プローブと反応し、蛍光物質が生成します。この蛍光を96ウェル蛍光プレートリーダーで測定します。蛍光強度は、サンプル中のβ-ヒドロキシ酪酸の量に比例します。サンプルとスタンダードは30分インキュベートし、λ ex= 530〜570 nm / λ em= 590〜600 nm を測定します(図1)。濃度が既知であるβ-ヒドロキシ酪酸スタンダードとサンプルの蛍光強度を比較します。
図1. β-ヒドロキシ酪酸(ケトン体)アッセイ原理(蛍光法)
図2. β-ヒドロキシ酪酸(ケトン体)標準曲線
図3. β-ヒドロキシ酪酸の検出
正常なヒト血漿および血清について、タンパク質を除去し、1× アッセイバッファで10倍に希釈し、100 µMのβ-ヒドロキシ酪酸を加えたサンプルと加えないサンプルを用意した。サンプルはアッセイプロトコールに従った。バックグラウンドは差し引いた。
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Beta-Hydroxybutyrate (Ketone Body) Assay Kit (Fluorometric)![]() |
CBL | MET-5083 | 100 ASSAY |
¥158,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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