ビリルビンアッセイキットは、血清・血漿・尿・ライセート中の直接ビリルビンを測定できるキットです。
背景
ビリルビン
ビリルビンはヘムの分解の副生成物で、グルクロン酸抱合型(直接ビリルビン)および非抱合型(間接ビリルビン)が存在します。非抱合型は、血液中でアルブミンと結合して肝臓に運ばれます。ビリルビンは肝臓でグルクロン酸抱合を受けて水溶性が向上し、胆汁に排泄されます。ビリルビン濃度の上昇は黄疸やジルベール症候群に関連し、一方、濃度の低下は心血管疾患や糖尿病につながります。
特長
- 血漿、血清、尿、細胞/組織ライセート中の総ビリルビンや直接ビリルビンを測定
- 検出限界: 0.5mg/dL
- キットにはビリルビンスタンダードが付属します
構成内容
- ビリルビンスタンダード
- 反応促進剤
- ジアゾ試薬
- ネガティブコントロール試薬
- アッセイ試薬A
- アッセイ試薬B
測定原理
本キットは Jendrassik-Grof 法に基づいて測定します。ジアゾ化スルファニル酸は抱合型(直接)ビリルビンと反応してアゾビリルビンを形成し、比色法により 540nm で検出できます。非抱合型(間接)ビリルビンは反応が遅いため、総ビリルビンを測定する場合には反応促進剤を添加します。
使用例
図1 総ビリルビン スタンダードカーブ
- Jendrassik L, Grof P. (1938) Biochem Z 297: 81-89.
- Doumas BT, Perry BW, Jenderzejczak B, and Katona V. (1982) Clin. Chem 28: 2305-2308.
- McPhaul L, Kershaw M, Tilque D, and Eckfeldt JH. (1985) Clin. Chem. 31: 1229-1231.
- Rand RN and di Pasqua A., (1962) Clin. Chem. 8:570-578.
- Doumas BT, Yein F, Perry B, Jenderzejczak B, and Kessner A., (1999) Clin. Chem. 45:1255-1260
ビリルビンアッセイキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Bilirubin Assay Kit | CBL | MET-5010 | 200 ASSAY |
¥122,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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