RocketScript™ は、Bioneer社独自の耐熱性M-MLV逆転写酵素です。天然のM-MLV逆転写酵素は、比較的低い温度(42℃)で活性が最も高くなるため、複雑な二次構造を持つRNA分子の逆転写に問題が生じることがあります。RocketScript™ は、42〜70℃で耐熱活性を持ち、複雑な二次構造(ステムループなど)を持つRNAからの効率的なcDNA合成を可能にします。
特長
- 広い温度範囲:42〜70℃の範囲で、各cDNA合成に最適な反応温度を選択可能
- 高性能:ターゲットの長さやインプットするRNA濃度に関わらず、確実にcDNAを合成
- 簡便:cDNA合成に必要な全ての要素を含むため、用意するのはRNAソースとプライマーのみ
- 再現性:厳格な品質管理体制で製造され、エラーが発生した場合には製品の包装過程で確実に除外されます。Bioneer社のバッチ処理システムにより、正確で再現性の高い製品が製造されます。
- サンプル:無償サンプルあります、是非お試しください!
構成内容
- RocketScript™ 逆転写酵素
- 反応バッファー(5×)
- 100mM DTT
- dNTPミクスチャー
- RNase阻害剤
仕様
- 5' - 3' エキソヌクレアーゼ活性: No
- 3' - 5' エキソヌクレアーゼ活性: No
- 3' – A オーバーハング: No
- フラグメントサイズ:最大 10 kb
アプリケーション
遺伝子合成
RNAからのcDNAのファーストストランド合成、RT-PCR、ランダムプライミング反応、ライブラリ構築、プローブ標識、mRNA 5'末端マッピング(プライマー伸長分析)、リアルタイムPCR
製品データ
図1 転写反応温度と長いターゲットの収率
TFRC(全長5.2kb)を逆転写した。
A:通常のM-MLV、B:RocketScript™
トータルRNA量:
レーン1:100ng、レーン2:10ng
図2 RocketScript™ の各温度における転写活性
コピー数の少ない転写物(Myc:495bp)を各温度で逆転写した。
上段:RocketScript™、下段:他社 I
Hela細胞からのトータルRNA量:
レーン1:100ng、レーン2:10ng、レーン3:1ng、レーン4:100pg
図3 他社品との増幅品質の比較
レーンM:1kb DNAラダー
Hela細胞からのヒトトータルRNA:
レーン1:100ng、レーン2:10ng、レーン3:1ng、レーン4:100pg
RocketScript™ 逆転写酵素
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
RocketscriptTM reverse Transcriptase![]() |
BIN | E-3141 | 10000 UNIT [50 rxns] |
¥24,000 |
RocketscriptTM reverse Transcriptase![]() |
BIN | E-3142 | 50000 UNIT [250 rxns] |
お問い合わせ |
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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