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記事ID : 10728
研究用

VHSVを検出、IHNとの識別が可能 VHS(ウイルス性出血性敗血症)ウイルス測定ELISAキット

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VHS(ウイルス性出血性敗血症)ウイルス測定ELISAキットは、感染サンプルを細胞培養し、その上清に対してELISAを行うことにより、VHSVを検出します。

背景

ウイルス性出血性敗血症(VHS:Viral haemorrhagic septicaemia)は、養殖のニジマス、カレイ、ヒラメ、いくつかの野生の淡水種、海水種がかかる疾病で、VHSVラブドウイルスによって引き起こされます。一般的に水温が+4〜+14℃の間で発症することが多く、+15〜+18℃の水温で中程度の累積死亡率となり、これより高い水温ではほとんど発症しません。VHSの大流行は、季節を通して起こりますが、特に水温が上昇もしくは変動しやすい春に最も多くなります。

この疾患の臨床徴候は、特に若いマスの最初の冬での高い死亡率(稚魚では最大で100%に達する)です。発病固体は、無気力状態、メラニン沈着、眼球突出という徴候を示します。えらは貧血状態を表して青白くなります。検死により、多数の箇所で、内臓出血、筋腫瘤、腹膜腔内の浮腫による膨隆腹が見られます。常に早く泳ぐ、螺旋を描いたりするなど、神経系に影響が表れることもあります。VHSを、臨床検査のみで、伝染性造血器壊死症*と区別することは、ほとんど不可能です。

*伝染性造血器壊死症:infectious haematopoietic necrosis(IHN)、VHSと同様にラブドウイルスによって引き起こされる、もう1つのサケ科のウイルス感染症

特長

  • 信頼性の高い結果:接合体としてモノクローナル抗体を使用することで、優れた特異性と信頼できる結果が得られます
  • 簡単使用:最小限の操作時間と室温でのインキュベーション、140分で結果が得られます
  • フレキシビリティ:結果は、目視でも分光測定でも確認できます

構成内容

  • マイクロプレート(A、C、E、G列は抗VHSV特異的抗体、B、D、F、H列は非特異的抗体)
  • 洗浄溶液
  • 接合体(ペルオキシダーゼ標識VHSV特異的モノクローナル抗体)
  • ポジティブコントロール
  • TMB(色素原)
  • 停止液

VHS(ウイルス性出血性敗血症)ウイルスELISAキット

操作方法

  1. ポリクローナル抗体でコートされたマイクロプレートに、
  2. サンプル及びポジティブコントロールを添加、21℃±3℃で1時間インキュベートして洗浄
  3. 接合体(ペルオキシダーゼ標識VHSV特異的モノクローナル抗体)を添加、21℃±3℃で1時間インキュベートして洗浄
  4. TMB(色素原)を添加、10分後停止液を添加、450nmで測定

操作方法|VHS(ウイルス性出血性敗血症)ウイルスELISAキット

VHS(ウイルス性出血性敗血症)ウイルス測定ELISAキット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Monoscreen AgELISA VHSV / sandwich, double wells, Fish詳細データ BOX BIO K 272/2 96 TEST
[2-plate kit, 96 samples (strip)]
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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