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BRSK2は、主に脳で発現する脳選択的セリンスレオニンキナーゼ2であり、精巣や膵臓でも弱い発現が見られる。昆虫細胞で発現するBRSK2は、invitroにおいてWEE1A、CDC25CおよびCDC25Bを特異的にリン酸化することが報告されている。電離放射線ではなく、紫外線(UV)またはメチルメタンスルホン酸により誘導されるDNA損傷は、カフェイン感受性様式で内在性BRSK2キナーゼ活性を促進し、細胞質から核へのBRSK2の転位を引き起こす。HeLa細胞ではBRSK2の過剰発現によりG2/M期の停止誘導がみられるものの、siRNAによるBRSK2ノックダウンではUV誘導型G2/M期の停止が一部抑制されるのみである。哺乳動物のBRSK2キナーゼは神経細胞の極性形成に必要である。