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研究用

変性した神経細胞を特異的に染色 PathoGreen™ Histofluorescent Stain 1000X 水溶液

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PathoGreen™ Histofluorescent Stainは、変性した神経細胞とその突起を特異的に染色します。

使用目的

本製品はFluoro-Jade色素に類似した機能を有する陰イオン性緑色蛍光色素です。

これら色素は脳切片や培養神経細胞を各種神経毒に曝露させた際に、変性した神経細胞とその突起を染色します。陰イオン性蛍光色素による神経染色の機構は未解明です。負電荷の色素が、死亡する神経細胞により産生された正電荷のポリアミンやその他分子に結合すると考えられています。

使用方法

  1. ゼラチンコートスライド上にビブラトーム切片をマウントし、50〜60℃で最低30分間乾燥します。凍結切片の場合、室温で乾燥します。パラフィン切片では、脱パラフィン、脱水後、手順5に移ります。
  2. 切片を塩基性エタノール(100%エタノール / 0.2% NaOH)中にて室温で5分間処理し、固定します。
  3. 70%エタノール中で2分間インキュベートします。
  4. 精製水中で2分間インキュベートします。
  5. 0.06%過マンガン酸カリウム水溶液中で10分間インキュベートします。
    ノート:過マンガン酸カリウムは蛍光のバックグラウンドを低下させますが、組織切片中のタンパク質の抗原性を変性することがあります。本製品と免疫蛍光染色を併用する場合、過マンガン酸カリウム処理時間を減らす必要性が生じる可能性があります。
  6. 精製水で2回洗浄し、精製水中で2分間インキュベートします。
  7. 1000X PathoGreen™ストック溶液を0.1%酢酸水溶液で1000倍に希釈し、1X PathoGreen™溶液を調製します。
    ノート:1X PathoGreen™染色液は当日中にご使用ください。
    オプション:核の青色蛍光対比染色をする場合、DAPI(品番40043)を最終濃度1 µg/mLで1X PathoGreen™染色液に添加してください。
  8. スライドを1X PathoGreen™染色液で10分間インキュベートします。
  9. 精製水で1分間3回洗浄します。
  10. 50〜60℃に加温し、最低5分間風乾します。
  11. キシレン中で1〜5分間インキュベートします。
  12. DPX封入剤を使用し、カバーガラスをかけます。
  13. 蛍光顕微鏡で蛍光を観察します。
    *Ex/Em極大:497/520 nm

使用例

マウス海馬切片の変性神経細胞を本製品で染色
図1 マウス海馬切片の変性神経細胞を本製品で染色

参考文献
Schmued, L.C. and Hopkins, K.J. Fluoro-Jade: Novel Fluorochromes for Detecting Toxicant-Induced Neuronal Degeneration. Toxicol Pathol 28, 91 (2000).

PathoGreen™ Histofluorescent Stain 1000X 水溶液

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
PathoGreen Histofluorescent Stain, 1000X in water詳細データ BTI 80027-50ML 50 ML
¥116,000
PathoGreen Histofluorescent Stain, 1000X in water詳細データ BTI 80027-5ML 5 ML
¥27,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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