記事ID ： 45011

C5モノクローナル抗体（クローン：10B6）

メーカー名：Hycult Biotech (Former Hycult biotechnology)

補体であるC5は3つの経路の中心的分子であり、そのコンバーターゼ（転換酵素）による切断後の分子です

背景

補体系は自然免疫反応と適応免疫反応の両方において重要な役割を果たしており、病原体からの攻撃に対して炎症反応と防御反応を引き起こします。補体であるC5は3つの経路の中心的分子であり、そのコンバーターゼ（転換酵素）による切断後、細胞溶解性MAC（膜侵襲複合体）を生成するための終末経路を開始します。
C5は主に肝臓で一本のポリペプチド鎖として合成され、血清中に50-80µm/mlの濃度で存在します。それに加えて、C5の局所合成は、単球／マクロファージ、好中球、線維芽細胞、アストロサイトなどの他の細胞型によってもサポートされています。分泌前にこの分子はグリコシル化され、ジスルフィド結合したα鎖（111kDa）とβ鎖（75kDa）からなる190kDaの糖タンパク質として血漿中に分泌されます。
補体は臨床分野でも注目を集めています。特に、C5に対するモノクローナル抗体であるEculizumabがaHUSやPNHの治療に使用されており、他の多くの疾患の臨床試験にも応用されています。ヒトに特異的で、Eculizumab と同等の作用を示します。この抗体はβ鎖を認識し、Eculizumabと同じエピトープに結合します。C5への高い結合性を示し、ほとんど遊離しません。
この抗体はC5以外にC5b6も認識しますが、C6は認識しません。溶血アッセイを用いると、CP（古典的経路）と同様にAP（代替経路）も効率的に阻害することが示され、CPではEculizumabと同等の用量反応曲線を示しました。本抗体はウェスタンブロッティング、ELISAおよび機能試験で実績があります¹

参考文献

1. Zelek_W et al; Development and characterization of novel anti-C5 monoclonal antibodies capable of inhibiting complement in multiple species; Immunology, 157, 283?295

使用目的

アプリケーション：機能性研究、免疫アッセイ、ウェスタンブロット

仕様

製品タイプ	モノクローナル抗体
形状	0.2 µm filtered in PBS+0.1%BSA
抗原	Human C5b6
種	Human
交差種	Guinea pig ? No, Mouse ? No, Rabbit ? No, Rat ? No
別名	Complement Component 5
Gene	Gene name Complement C5, Entrez Gene ID 727, Uniprot P01031
分野	Autoimmunity, Neurological disorders, Tumor immunology

C5モノクローナル抗体（クローン：10B6）

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
Anti C5, Human	HCB	HM2414-20UG	20 UG	￥24,000
Anti C5, Human	HCB	HM2414-100UG	100 UG	￥93,000
Anti C5, Human	HCB	HM2414-500UG	500 UG	￥228,000
Anti C5, Human	HCB	HM2414-1MG	1 MG	￥325,000
Anti C5, Human	HCB	HM2414-5MG	5 MG	お問い合わせ
Anti C5, Human	HCB	HM2414-10MG	10 MG	お問い合わせ