背景
ニューログリカンは脳特異的に発現するコンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CSPG)の一種で、神経回路の形成や神経伝達に関与する分子であることが知られています。ニューログリカンの一種であるNeuron-glial Antigen 2(NG2)は別名CSPG4とも呼ばれ、内皮の基底膜でメラノーマ細胞が分化、移行する際に細胞基質の相互作用を制御する働きを持ち、一方で軸索再生における神経突起の伸長と成長円錐の虚脱を阻害する分子であることが示唆されています。
コスモ・バイオの抗体ブランド「CAC(CosmoBio Antibody Collection)」では、「プロテオグリカン検出抗体」のシリーズとして、創薬ターゲットや抗体医薬の分野でも近年注目されているNG2の検出において、組織染色やフローサイトメトリーで優れたパフォーマンスを示すモノクローナル抗体「2161D7」を新エントリーしました。ほかにも抗アグリカン抗体等を取り揃えています。
製品データ
図1. 抗NG2抗体(clone:2161D7、品番:PRPG-NG-M01)を用いた検出例
A: 悪性グリア芽腫及び C:皮膚黒色腫の免疫染色像
B: グリア芽腫及びヒトミエローマA375細胞株由来のライセートを用いたウェスタンブロット解析
D: ヒトミエローマ MeWo細胞の免疫染色図. ヘキストで対比染色を行った
図2. 抗Versican/CSPG2抗体(clone:4C5、品番:PRPG-VS-M02)を用いた検出例
A:Chondroitinase ABC処理前後の全長Versicanを用いたウェスタンブロット解析
B:培養平滑筋細胞における免疫染色像
C:正常皮膚組織における免疫染色像
D:正常ヒト組織ボーマン嚢の免疫染色像
図3. 抗Aggrecan抗体(clone:5G2、品番:PRPG-AG-M03)を用いた検出例
A:Keratanase II消化前後のヒト軟骨組織抽出液を用いたウェスタンブロット解析
B:ヒト関節軟骨組織における免疫染色像
C:ヒト成人大脳組織における免疫染色像
抗体ラインアップ
品名 | 交差性 | 免疫動物 | クローン | 精製度 | 適用 | 品番 |
---|---|---|---|---|---|---|
Anti NG2 / CSPG4 | Human | Mouse | 2161D7 | 培養上清 | WB/IHC/ELISA/IP | PRPG-NG-M01 |
Anti Versican / CSPG2 | Human | Mouse | 4C5 | 培養上清 | WB/IHC(f)/ELISA | PRPG-VS-M02 |
Anti Aggrecan | Human | Mouse | 5G2 | 培養上清 | WB/IHC/ELISA/IP | PRPG-AG-M03 |
Anti Aggrecan | Human | Mouse | 7B7 | 培養上清 | WB/ IHC/ ELISA/ IP | PRPG-AG-M04 |
プロテオグリカン検出抗体第3弾
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Anti NG2 / CSPG4 (2161D7), Human (Mouse) Unlabeled, 2161D7![]() |
CAC | PRPG-NG-M01 | 2 ML |
¥70,000 |
Anti Versican / CSPG2 (4C5), Human (Mouse) Unlabeled, 4C5![]() |
CAC | PRPG-VS-M02 | 2 ML |
¥70,000 |
Anti Aggrecan (5G2), Human (Mouse) Unlabeled, 5G2![]() |
CAC | PRPG-AG-M03 | 2 ML |
¥70,000 |
Anti Aggrecan (7B7), Human (Mouse) Unlabeled, 7B7![]() |
CAC | PRPG-AG-M04 | 2 ML |
¥70,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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