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難易度の高いターゲットの検出に適したコスモ・バイオ抗体「ICAシリーズ」から、ITIH4 抗体GPNMB 抗体WDR45L 抗体 が販売開始されました。肝疾患、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、神経変性疾患研究に有用です。

特長

「ICA シリーズ」抗体

コスモ・バイオ抗体ブランド「CAC(CosmoBio Antibody Collection)」では、コスモ・バイオ取り扱いメーカーであり、DNA 免役により抗体を樹立するユニークな技術「ナノタクシー」を有する In-Cell-Art(ICA) 社 の協力のもと、難易度の高いターゲットの検出に適した「ICAシリーズ」の販売を開始しました。

本シリーズにエントリーされた抗体は以下のターゲットタンパクの検出において優れたパフォーマンスを発揮します。

  • 翻訳後修飾(糖付加、メチル化)が多く、大腸菌の組換えタンパク質とは構造が大きく異なるもの
  • 膜貫通部位が多く、リコンビナントやペプチドでの抗体作製が困難なも
  • 構造や機能の類似したファミリータンパク質やアイソフォームのうち、特異的な検出が必要なもの
  • 生体からの精製が本来困難なもの、あるいはリコンビナントタンパク質の作製に高いコストがかかるもの
  • ネイティヴでの動態追跡が難しく、細胞染色やフローサイトメトリー等の適用が困難なもの

ITIH4(Inter-alpha Trypsin Inhibitor Heavy Chain H4)

ITIH4は血液中に分泌し、血漿カリクレインによって切断され2つの断片タンパク質となります。

本タンパク質の発現遺伝子は肝臓に局在し、肝癌や肝硬変の患者血清からITIH4のペプチド断片が検出されることから、肝疾患におけるバイオマーカーの有用性が報告されてきました。さらに、筋萎縮性側索硬化症(ALS)のモデルマウスを用いた実験から、ITIH4 の上昇が病態の進行を助長するとの報告もされるようになり、その関連性も注目を集めています。一方で、ITIH4 は糖付加 等の翻訳後修飾を受ける箇所が多く、ペプチドやリコンビナントタンパク質を抗原とした抗体による細胞染色やフローサイトメトリーへの応用は極めて困難とされていました。

本シリーズではナノタクシー法によってこうした問題点を解消し、ヒトITIH4の検出に適したラットポリクローナル抗体を2種取り揃えています。

ITIH4抗体(品番:ICA-TG2-RTP1)を用いた細胞染色及びFACS適用例
図1 ITIH4抗体(品番:ICA-TG2-RTP1)を用いた細胞染色及びFACS適用例
サンプル:ヒトITIH4プラスミドを発現させたHela細胞
左:細胞染色(50倍希釈) 核の部分はDAPIで二重線色
右:FACS(100倍希釈) Black :ITIH4非発現 Red:ITIH4発現後

GPNMB(Glycoprotein Nonmetastatic Melanoma Protein B)

GPNMB はメラニン細胞に特異的発現する膜貫通型の糖タンパク質で、細胞増殖の遅延や転移能力の調節に関与する可能性が示唆されています。

近年、岐阜薬科大学 原英彰教授らのグループにより、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症させたマウスにGPNMBを発現させると進行が抑制されることが明らかにされ、GPNMBの動態追跡や機能解析がALSの研究に有用であることが示されました。

本シリーズではALSの新規マーカーとして注目されるGPNMBに対し、ヒト特異的で、マウス、ラットにそれぞれ交差する3種のウサギポリクローナル抗体をご用意致しました。

GPNMB抗体(品番:ICA-TG1-RBP1)を用いた細胞染色及びFACS適用例
図2 GPNMB抗体(品番:ICA-TG1-RBP1)を用いた細胞染色及びFACS適用例
サンプル:ヒトGPNMBプラスミドを発現させたHela細胞 
(a)細胞染色(100倍希釈) 核の部分はDAPIで二重線色
(b)FACS(100倍希釈) Red:GPNMB非発現 Blue:GPNMB発現後

WDR45L(WD Repeat-containing Protein 45-like)

WDR45Lは別名WIPI-3とも呼ばれ、40アミノ酸(WD40)のリピートを7 回繰り返す特殊な構造を持っています。

本タンパク質は細胞周期の転写やシグナル伝達を制御し、特にアポトーシスやオートファジーに代表される「細胞死」に深く関与するとされていますが、その詳細な機能については未解明の点も多くありました。近年は細胞死と関連した神経変性疾患のマーカーとしても注目され、細胞染色による動態解析の需要も急速に高まっています。

本シリーズでは従来適用が困難といわれていた、マウスの細胞染色に有効なマウスポリクローナル抗体をご用意致しました。

抗WDR45L抗体(ICA-TG3-MSP1)を用いた細胞染色適用例
図3 抗WDR45L抗体(ICA-TG3-MSP1)を用いた細胞染色適用例
サンプル:マウスWDR45Lプラスミドを発現させたHela細胞
細胞染色(100 倍希釈) 核の部分はDAPIで二重線色

抗GPNMB、抗ITIH4、抗WDR45L抗体

抗GPNMB抗体

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti GPNMB, Human (Rabbit) Unlabeled詳細データ CAC ICA-TG1-RBP1 50 UL
¥60,000
Anti GPNMB, Human (Rabbit) Unlabeled詳細データ CAC ICA-TG1-RBP2 50 UL
¥60,000
Anti GPNMB, Human (Rabbit) Unlabeled詳細データ CAC ICA-TG1-RBP3 50 UL
¥60,000

抗ITIH4抗体

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti ITIH4 (Rat) 詳細データ CAC ICA-TG2-RTP1 50 UL
¥60,000
Anti ITIH4 (Rat) 詳細データ CAC ICA-TG2-RTP2 50 UL
¥60,000

抗WDR45L抗体

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti WDR45L (Mouse Poly) Unlabeled詳細データ CAC ICA-TG3-MSP1 50 UL
¥60,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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