生理溶液中のカルシウムの検出に！ in vitro におけるカルシウム測定キット

Amplite™ Colorimetric Calcium Quantitation Kit は、生理溶液中のカルシウムを簡便に検出します。本キットは、Calcium Blue™を発色性カルシウム指示薬として使用し、カルシウム結合に応答して吸光度が変化します。

Amplite™ Fluorimetric Calcium Quantitation Kitは、AAT Bioquest社独占の赤色蛍光プローブRhod Red™ 指示薬を使って生理溶液中のカルシウムを検出します。

カルシウムは全ての生命において必須であり、特に細胞生理機能ではカルシウムイオンの細胞質への出入りといった移動が様々な細胞プロセスのシグナルとして機能するため非常に重要です。カルシウムはまた、血管の収縮・弛緩、神経活動電位の伝達、筋収縮、およびホルモン分泌を媒介する上で重要な役割を担います。人体においてカルシウムの血清レベル (9 〜 10.5 mg/dL) は精密に制御されており、低カルシウム血症や高カルシウム血症は重大な医学的疾患です。低カルシウムレベルの要因には、慢性腎不全、ビタミンD欠乏、および血中の低マグネシウムレベルなどがあります。

Amplite™ Colorimetric Calcium Quantitation Kit

• 吸光マイクロプレートリーダーにて検出可能 (検出波長：600または650 nm）
• 短時間で測定可能 (指示薬との反応時間は 5〜10分)
• 96 well または384 well マイクロタイタープレートフォーマットに適用
• 検出範囲：0.1 〜 7.5 nmol(2.5 〜 150 µMカルシウムが入った100 µL溶液中)

Amplite™ Fluorimetric Calcium Quantitation Kit

• 蛍光マイクロプレートリーダーにて検出可能(Ex/Em = 540/590 nm)
• 96 well または384 well マイクロタイタープレート形式を利用可能→自動化に最適
• 短時間で実施可能(指示薬との反応時間は、5〜30分)
• 検出限界実績：0.03 mM
• 広範な検出範囲：30µM to 10 mM

＊より感度の高いカルシウム検出が必要な場合は、代わりにFluo-8®または Fluo-3がおすすめです。Fluo-8®とFluo-3は何れもnM領域のカルシウムの測定に利用できます。

Amplite™ Colorimetric Calcium Quantitation Kit

• Component A: Calcium Blue™
• Component B: 希釈バッファー
• Component C: 300 mM カルシウムスタンダード

Amplite™ Fluorimetric Calcium Quantitation Kit

• Component A: Rhod Red™ 指示薬
• Component B: 希釈バッファー
• Component C: 300 mM カルシウムスタンダード

Amplite™ Colorimetric Calcium Quantitation Kit

1. テストサンプル (50 µL) もしくはカルシウムスタンダード溶液を調整
2. Calcium BlueTM を添加 (50 µL)
3. 室温で 5〜10分インキュベート
4. 吸光度測定 (600 もしくは 650 nm)

Amplite™ Fluorimetric Calcium Quantitation Kit

1. アッセイ反応ミクスチャーを調整 (50 µL)
2. テストサンプルもしくはカルシウムスタンダード溶液を添加 (50 µL)
3. 室温で 5〜30分インキュベート
4. 蛍光強度を測定 (Ex/Em = 540/590 nm)

図.1 Amplite™ Colorimetric Calcium Quantitation Kit (品番36361) を使ったカルシウム測定
Amplite™ Colorimetric Calcium Quantitation Kit (品番36361) を使って96 well白壁/澄明底プレート内でカルシウムを測定した。わずか 2.5 µM Ca²⁺ が5分間の培養での検出ができた（n=3）。

図.2 Amplite™ Fluorimetric Calcium Quantitation Kit (品番36360) を使ったカルシウム測定
Amplite™ Fluorimetric Calcium Quantitation Kit (品番36360) を使って 96 well黒色プレート内でカルシウムを測定した。わずか 0.03 mM Ca²⁺ が5分間の培養で検出できた(n=3)。

図.3 カルシウムイオンの生理的効果の例：興奮分泌連関 (excitation-secretion coupling)
心臓の平滑筋における興奮分泌関連; イオンチャネル機能の制御; Ca²⁺依存性酵素の活性化

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