アセチルコリンアッセイキットは、血漿、血清、組織ホモジネート、細胞懸濁液サンプル中のアセチルコリン量を96ウェルマイクロプレートフォーマットで簡便に測定するアッセイキットです。比色検出キットまたは蛍光検出キットをご用意しております。
背景
アセチルコリンとは
アセチルコリンは、多原子カチオン神経伝達物質です。アセチルコリン作動性ニューロン中で、アセチルCo-Aとコリンから、コリンアセチルフェラーゼにより生産されます。自律神経系内の多くの神経伝達物質の1つであり、体性神経系の運動機能の中で唯一の神経伝達物質です。アセチルコリンは、ヒトを含む多くの生物において、末梢神経系、中枢神経系で機能しています。末梢神経系では、骨格筋、平滑筋、心筋を活性化させる機能を果たし、中枢神経系では、興奮作用を引き起こすコリン作動系の神経調節物質として機能します。アセチルコリンエステラーゼによる分解のため、アセチルコリンの半減期及び活性は非常に短いです。
アセチルコリン障害は神経機能に重大な影響を与えます。アセチルコリンの不足(自己免疫障害である重症筋無力症など)では、抗体のアセチルコリンレセプターブロックによる筋肉の疲弊と虚弱が起こります。アセチルコリンはまた、糖尿病性脈管障害、高血圧、アルツハイマー病などの多くの疾病に関係しています。
使用目的
本品は、血漿、血清、組織ホモジェネート、細胞懸濁液などのサンプル中のアセチルコリンの量を96ウェルマイクロプレートフォーマットで簡単に測定するためのアッセイキットです。ブランク、スタンダード、サンプルを含めて96アッセイを実行するのに十分な量の試薬が含まれます。
サンプルのアセチルコリン濃度は既知濃度のスタンダードと比較して算出します。検出感度は、蛍光法(品番STA-602)で約0.05μM、比色法(品番STA-603)で0.75μMです。
特長
- サンプルおよびスタンダードをインキュベートし、96ウェルプレートリーダーで測定
- 血漿、血清、組織ホモジネート、細胞懸濁液中のアセチルコリンを測定
構成内容
測定原理
図1 アセチルコリンアッセイ原理
A:蛍光法(品番STA-602)
B:比色法(品番STA-603)
使用例
図2 アセチルコリンスタンダードカーブ
左:蛍光法(品番STA-602)
右:比色法(品番STA-603)
アセチルコリン測定アッセイキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Acetylcholine Assay Kit (Fluorometric)![]() |
CBL | STA-602 | 96 ASSAY |
¥162,000 |
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Acetylcholine Assay Kit (Colorimetric)![]() |
CBL | STA-603 | 96 ASSAY |
¥146,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について