高感度タンパク質定量キット（蛍光）

高感度タンパク質定量キットは、蛍光検出色素を利用して、様々なサンプル中の脂肪族第一級アミン（ペプチドまたはタンパク質）の測定を行います。

水性サンプル中のタンパク質定量はほとんどの生物学の研究室で行われる基本的なアッセイで、タンパク質精製やクロマトグラフィー、組換えタンパク質発現、ペプチド合成時に不可欠なツールです。蛍光ベースのタンパク質測定法は、 標準的な比色アッセイ（Biuret、Lowry、BCA、Bradford）と比較して最高の感度を提供します。

高感度タンパク質定量キットは、蛍光検出色素を利用して、様々なサンプル中の脂肪族第一級アミン（ペプチドまたはタンパク質）の測定を行います。

従来の比色によるタンパク質定量法よりも、はるかに高い感度が得られます。アッセイは96ウェルマイクロタイタープレート形式で行い、15分以内に測定できます。各キットには、ブランク・スタンダード・目的のサンプルを含む200アッセイを行うのに十分な試薬が用意されています。キットにはBSAスタンダードが含まれており、検出限界は5 µg/mL以下です。

• 検出限界は 5 µg/mL 以下
• 96ウェルマイクロタイタープレートで、15分以内に測定
• 様々なサンプル中の脂肪族第一級アミン（ペプチドまたはタンパク質）を、蛍光検出色素で測定

• BSAタンパク質スタンダード
• タンパク質検出色素

BSAスタンダードの調製

スタンダードのストック溶液（10 mg/mL）を1X PBS中で、0 µg/mL – 500 µg/mLの範囲で調製します。

アッセイプロトコール

1. 希釈BSAスタンダードまたはサンプル 75 µL を96ウェル蛍光マイクロタイタープレートに加えます。
2. 各ウェルに 25 µL のタンパク質検出色素を添加します。
3. 遮光のために、プレートウェルをカバーします。
4. オービタルシェーカー上で15分間室温でインキュベートします。
   （インキュベーション時間は5分間に短縮することもできますが、その分感度が低下します。）
5. 蛍光プレートリーダー*で測定します。
   *excitation in the 355-385 nm range and emission in the 460-470 nm range.
6. サンプルの蛍光をスタンダードカーブ比較することにより、サンプル中のタンパク質の濃度を算出します。

第一級アミンを含有するバッファーは、アッセイに干渉することが知られており使用を避けてください。下記表は、一般的なバッファーの適合性を示します。

しかし、正確に適合度を決定するには、PBS中で調製したBSAスタンダードと、サンプル物質/バッファーで調製したBSAとを比較する必要があります。

*N/C = Not compatible with this assay

図1．高感度タンパク質定量アッセイキット 標準曲線
アッセイプロトコールに従って、BSA標準曲線を作成した。

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