CytoSelect™ WST-1 細胞増殖アッセイ試薬は、細胞増殖を測定・モニターするための比色法の試薬です。
容量は 10 mL で、96ウェルプレートで960アッセイ(10枚)、24ウェルプレートで192アッセイ(8枚)を行うことできます。
背景
細胞増殖の測定方法
細胞増殖の測定およびモニタリングは、細胞ベースの研究に取り組む研究室では不可欠な技術です。細胞増殖測定の技術によって、細胞培養条件の最適化、ならびにサイトカイン、成長因子、またはホルモン活性の決定を行うことが出来ます。さらに重要なことは、毒性試験における抗がん剤の細胞増殖抑制能、薬物スクリーニングでの治療薬剤の有効性、細胞介在性細胞傷害は、細胞増殖の測定・モニタリングによって評価することできます。
細胞増殖は、細胞の代謝活性および細胞膜の完全性によって測定できます。代謝活性を測定する方法の一つに、細胞を MTT などのテトラゾリウム塩とインキュベートし、代謝活性細胞によって切断されることで生じるホルマザン産物を検出する方法があります。同様に、カルセインAM(Calcein AM)は増殖中の生細胞内のエステラーゼ活性によって緑色蛍光として検出される別の指示薬です。
特長
- 96ウェルプレート(10枚)で960アッセイ、24ウェルプレート(8枚)で192アッセイを行うのに十分な試薬が含まれます
- 接着細胞、浮遊細胞、組織から調製された細胞を含む、ほとんどの真核生物細胞株に適用できます
- 細胞増殖試薬は、細菌、酵母、真菌、原生動物、哺乳動物培養細胞、魚類培養細胞の増殖を検出するために使用できます
WST-1 アッセイの原理
細胞を播種し、増殖に影響を与える化合物や試薬で処理します。その後、細胞を増殖試薬を用いて検出します。
生細胞では、細胞内のNADHと電子メディエーターにより、WST-1がホルマザンに変換されます。
細胞増殖が増加するとシグナルが増大し、細胞増殖(およびシグナル)の減少は、化合物の毒性、または培養条件が適切でないことを示します。アッセイの原理は基本的で、接着細胞、浮遊細胞、一部の組織を含む、ほとんどの真核生物細胞株に適用することができます。細胞増殖試薬は、細菌、酵母、真菌、原生動物、哺乳動物培養細胞、魚類培養細胞の増殖を検出するためにご使用いただけます。
実験例
図1 ヒト HEK 293 細胞密度
HEK 293 細胞を、上図に示した密度で播種し、24時間培養した。CytoSelect™ WST-1 細胞増殖アッセイ試薬を添加した後、細胞を37ºC、5% CO2で2時間インキュベートした。
CytoSelect™ WST-1細胞増殖アッセイ
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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CytoSelectTM WST-1 Cell Proliferation Assay Reagent (Colorimetric)![]() |
CBL | CBA-253 | 10 ML |
¥115,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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