OxiSelect™ ニトロソ化 DNA/RNA ELISAキットは、血清、血漿、尿サンプル中の8-ニトログアニン(8-nitroguanine;8-NO2-Gua)を、迅速かつ高感度に定量するキットです。
8-ニトログアニン(8-NO2-Gua)は、活性窒素種(RNS)による損傷の結果、DNAやRNA中でグアニン塩基が修飾されて生じます。
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OxiSelect™ ニトロソ化 DNA/RNA ELISAキットは、血清、血漿、尿サンプル中の8-ニトログアニン(8-nitroguanine;8-NO2-Gua)を、迅速かつ高感度に定量するキットです。
8-ニトログアニン(8-NO2-Gua)は、活性窒素種(RNS)による損傷の結果、DNAやRNA中でグアニン塩基が修飾されて生じます。
フリーラジカルおよび他の反応性種はin vivo で常に生成され、活性酸素種(ROS)や活性窒素種(RNS)が生体分子の損傷を引き起こします。酸化損傷に対しては、核酸・タンパク質・脂質の交換、酸化防止剤や修復システムのプロセスが働きます。DNAおよびRNAは、酸化またはニトロソ化攻撃の重要なターゲットであり、ROS/RNSによる絶え間ないDNA/RNA損傷は、加齢に伴う炎症関連疾患やがん(結腸、乳房、直腸、および前立腺など)の発症に多大に寄与します。
ニトロソ化DNA/RNA損傷の一つである 8-ニトログアニン(8-nitroguanine;8-NO2-Gua)の形成は、活性窒素種(RNS)ストレスの普遍的なマーカーです。パーオキシナイトライトや窒素酸化物などの異なるRNSは、DNA/RNA中の遊離または埋め込まれたヌクレオチド・ヌクレオシドのグアニンをニトロ化します。ニトロソ化DNA/RNA損傷の副産物である 8-ニトログアニン(8-NO2-Gua)は、 生理的に形成され、慢性感染症や炎症によって増加し、最終的には悪性腫瘍に関係してきます。また、主に炎症性細胞や炎症組織の上皮細胞に見出されます。さらに、スーパーオキシドや誘導型NOS(iNOS)活性を刺激することで、酸化促進剤(pro-oxidant)として作用することが示されています。過剰な一酸化窒素(NO)の産生は、8-ニトログアニン(8-NO2-Gua)を増加させる炎症プロセスにおいて重要です。8-ニトログアニンは、一旦形成されると非常に不安定なDNA構造で、約4時間の半減期を有し、脱プリン反応によって遊離 8-ニトログアニンを放出します。その結果、変異原性誘発塩基となり、G:C → T:A 塩基のトランスバージョンを引き起こします。
8-ニトログアニン
図1.8-ニトログアニン ELISAスタンダードカーブ
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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