尿酸/ウリカーゼアッセイキット(Uric Acid/Uricase Assay)は、血清、血漿、尿サンプルから尿酸またはウリカーゼを測定・定量するキットです。96ウェルマイクロプレートベースの簡便なアッセイで、蛍光プレートリーダーで検出します。
背景
尿酸とは
尿酸(Uric Acid)は、霊長類やヒトにおいて、プリンヌクレオチド代謝の最終酸化産物です。
キサンチンオキシダーゼ酵素は、プリン誘導体であるキサンチンおよびヒポキサンチンから尿酸を生成します。ほとんどの動物は、排泄されやすいアラントイン(allantoin)に尿酸を代謝することができる一方、ヒトでは代謝に必須の尿酸オキシダーゼ(ウリカーゼ)を欠損(ウリカーゼ中の2箇所のナンセンス変異による)しています。尿酸は低酸素状態で放出されて、通常は糸球体でのろ過を経由して尿中に排出されます。毎日の尿酸処理の約70%は腎臓を介して行われます。アスコルビン酸のように、尿酸は強力な還元剤(電子供与体)かつ強力な抗酸化剤です。ヒトでは、血漿の抗酸化能力の半分以上は、尿酸に由来します。
尿酸値の上昇は、核酸タンパク質含有量の高い食品の摂取、腎機能障害、赤血球増加症、白血病に関連します。遺伝的要因と肥満やアルコール消費などの獲得的影響は、尿酸濃度に影響します。高尿酸血症は、痛風、腎臓結石、高血圧、メタボリックシンドローム、腎疾患および心血管疾患の発症を誘導または促進します。5〜25% のヒトで、腎(腎臓)排泄量の障害は高尿酸血症につながります。また、痛風は身体の関節内の尿酸沈着に起因する炎症状態の症状です。運動による急性腎不全または腎障害は、低尿酸血症に関連する主な合併症です。
特長
- 感度:
検出限界 尿酸:0.5μM ウリカーゼ:1mU/mL - 定量性:
尿酸とウリカーゼ両方のスタンダード入り
血清、血漿、尿などの生体液試料から測定可能
構成内容
- 尿酸スタンダード
- 蛍光プローブ
- HRP
- 10×アッセイバッファー
- ウリカーゼ
アッセイ原理
尿酸をウリカーゼ酵素存在下で水と酸素と反応させ、アラントイン(Allantoin)およびH2O2を生成します。HRPの存在下で、蛍光プローブはH2O2と 1:1 で反応し、高い蛍光物質を生じます。
蛍光物質は、蛍光プレートリーダーで簡便に測定できます(excitation of 530-560 nm / emission of 590 nm)。蛍光値は、サンプル中の尿酸またはウリカーゼ量に比例します。未知のサンプル中の尿酸またはウリカーゼ量は、それぞれの標準曲線(図1)との比較により決定します。
図1.尿酸/ウリカーゼアッセイキットの原理
使用例
尿酸/ウリカーゼ測定アッセイ(蛍光)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Uric Acid/Uricase Assay Kit![]() |
CBL | STA-375 | 400 ASSAY |
¥202,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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