クレアチニンアッセイキットは、尿中のクレアチニン(creatinine)量をヤッフェ法に基づいて測定するキットです。
アルカリ性ピクリン酸とクレアチニンが反応して生じた橙赤色の錯体を、マイクロプレートリーダーで測定することによって検出します(測定波長:490 nm)。本製品には、192アッセイ分の試薬が含まれます。
*なお、高濃度のアスコルビン酸、尿酸、グルコース、ケトン類、セファロスポリン系の抗生物質は、
アッセイに干渉して誤って高い値を生じる結果につながる場合があります。
クレアチニンアッセイキットは、尿中のクレアチニン(creatinine)量をヤッフェ法に基づいて測定するキットです。
アルカリ性ピクリン酸とクレアチニンが反応して生じた橙赤色の錯体を、マイクロプレートリーダーで測定することによって検出します(測定波長:490 nm)。本製品には、192アッセイ分の試薬が含まれます。
*なお、高濃度のアスコルビン酸、尿酸、グルコース、ケトン類、セファロスポリン系の抗生物質は、
アッセイに干渉して誤って高い値を生じる結果につながる場合があります。
クレアチニン(Creatinine / 2-Amino-1-methyl-2-imidazolin-4-one)は、クレアチンとクレアチンリン酸の代謝産物で、ほとんどが骨格筋に存在しています。クレアチンリン酸(p-クレアチン)は、高エネルギーリン酸化合物で、組織でのATP産生のために利用されています。大部分のクレアチンは、筋肉中に見出されますが、心臓、脳、精巣、および光受容体にも存在します。クレアチンは食事に由来するか、アルギニン、グリシン、およびメチオニンのアミノ酸から生合成されます。この反応は主に肝臓および腎臓で行われますが、他の器官系も関与する場合があります。
クレアチンおよびクレアチンリン酸は、非酵素的にクレアチニンに変換されます。クレアチニンは、その後血中に入り、 糸球体濾過(図1)を介して腎臓から排泄されます。この変換反応は、in vivo では不可逆的であると考えられており、in vitro では高温かつ 低pH によって促進されます。クレアチニンは、クレアチンリン酸から自然に、一定の割合で形成されます。クレアチニン量の毎日の個人内変動は 15% 以下であるため、尿中に見られる他の分子の値を標準化(ノーマライズ)するための有用なマーカーとなっています。クレアチニン生産量は筋肉量に比例し、ある日から翌日までであれば一貫性があります。しかし、長期間にわたって、筋肉量に変化があった場合などは、その値に変化がみられます。また、クレアチニン量の変動は、腎機能障害や糖尿病や心血管疾患などの腎臓の血流が低下する病態などの指標となります。
血清および尿中のクレアチニンの分析は、腎疾患や腎機能障害で臨床上重要な試験です。クレアチニンは、糸球体によって血漿から除去された後、尿細管ではほとんど吸収せずに尿中に排出されます。この体内での「クレアチニンクリアランス」は、糸球体濾過量(GFR;glomerular filtration rates)を測定するために用いられます。血清クレアチニン濃度は、筋肉量に相関し、血清クレアチニンの増加は糸球体濾過量(GFR)の減少に関連付けられます。しかし、腎機能が少なくとも50%低下するまで、血清クレアチニンレベルの上昇はみられません。食事とは無関係に、血清クレアチニン濃度は、腎臓からの排出量に依存します。
図1.クレアチニンの合成
セルバイオラボ社の尿中クレアチニンアッセイキットは、尿中クレアチニン量を測定します。
測定するサンプルは、96ウェルプレートフォーマットで既知濃度のクレアチニンスタンダードと比較されます。サンプルおよびスタンダードを反応試薬(反応バッファー+ピクリン酸)と30分間インキュベートします。反応試薬は、クレアチニンピクリン酸複合体が形成されると、黄色から明るい橙赤色に変化します。測定は、標準的なマイクロプレートリーダーで実施します(490 nm)。OD 値が高ければ、クレアチニン濃度が高いことを示します。サンプルのクレアチニン濃度は、既知のクレアチニンスタンダードとの比較によって決定されます。また、非特異的色素の干渉をクレアチニンクエンチャーの添加によって測定することができ、クレアチニンクエンチャーはクレアチニンピクリン酸複合体を破壊するため、クレアチニン由来の吸光度を除くことが可能です。つまりここで測定される吸光度は、非特異的色素由来になるので、全体の吸光度から差し引いて最終的な測定値を得ます。
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Urinary Creatinine Assay Kit![]() |
CBL | STA-378 | 192 ASSAY |
¥131,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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