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研究用

AAT Bioquest社 CD (分化抗原群:Cluster of Differentiation)

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CD (分化抗原群:Cluster of Differentiation) は免疫系細胞に発現する細胞表面分子であり、免疫細胞-細胞間コミュニケーション、微小環境の感知、獲得免疫に重要な役割を果たします。リンパ球の成熟過程で、免疫細胞は細胞表面に複雑なバリエーションの CD抗原を発現し、その一部は失われますが、その他は抗原提示細胞 (APC) または免疫系の他の細胞との相互作用によって様々な段階で獲得されます。
フローサイトメトリーによるイムノフェノタイピングでは、白血球集団、亜集団、分化段階の同定・特徴付けに CD抗原を標的とするモノクローナル抗体が広く用いられています。
AAT Bioquest社では、フローサイトメトリー、免疫組織染色、イムノブロットなどの幅広い研究分野に適用できる精製された抗ヒトCD抗体や蛍光標識されたCD抗体結合体を提供しています。

【目次】

表1 フローサイトメトリーによる白血球の区別に使用される一般的なCDマーカー
細胞タイプ 一般的なヒトCDマーカー 一般的なマウスCDマーカー
T Cell CD3, CD4, CD8 CD3, CD4, CD8
B Cell CD19, CD20 CD45R/B220, CD19, CD 22 (B cell activation marker)
Dendritic Cell CD11c, CD123 CD11c, CD123
Natural Killer (NK) Cell CD56 CD335 (NKp46)
Stem Cell/Precursor CD34 (hematopoietic stem cell only) CD34 (hematopoietic stem cell only)
Monocyte/Macrophage CD14, CD33 CD11b/Mac-1, Ly-71 (F4/80)
Granulocyte CD66b CD66b, Gr-1/Ly6G, Ly6C
Platelet CD41, CD61, CD62 CD41, CD61 (Integrin Β3), CD9, CD62P (activated platelets)
Erythrocyte CD235a CD235a, Ter-119
Endothelial Cell CD146 CD146 MECA-32, CD106, CD31, CD62E (activated endothelial cells)
Epithelial Cell CD326 CD326 (EPCAM1)

イムノフェノタイピング (Immunophenotyping)

免疫細胞は、発生や細胞活性化の様々な段階で CD抗原を発現するため、CD抗原は白血球集団や亜集団を区別するための信頼できるバイオマーカーであり、このマーカーを識別する技術は、イムノフェノタイピングと呼ばれています。例えば、CD3はすべての成熟T細胞の表面に発現するT細胞補助受容体であり、CD4 や CD8抗原にはそれぞれヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞の表面に発現します。

さらに、CD抗原の発現は、ある種の疾患状態に影響を受けるため、白血病やリンパ腫を特定するための診断因子や予後因子としてよく使用されます。例えば、多発性骨髄腫は一般的に、CD38 を発現し、CD19 や CD20 は発現しない細胞として特徴付けられています。CD抗原は様々な程度で多様な細胞に発現するため、蛍光標識された CD抗体を 2種類以上組み合わせて利用するマルチパラメータフローサイトメトリー分析により、特定の細胞タイプ、サブタイプを明確に分離できます。

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CD の命名法

CDの命名法は、世界保健機関 (WHO) によって認可された世界的に採用されている指定システムです。このシステムは、白血球の表面分子上のエピトープに対するモノクローナル抗体 (mAb) の分類用に設計されました。細胞表面分子を特徴づけるのが難しい場合、または単一の mAb によってのみ認識される分子の場合、それらには「CDw」という名称が付けられます (例:CDw60、CDw156)。表面分子がよく特徴付けられている場合 (2つ以上の mAb によって認識される場合)、CD4、CD8、CD45 などの任意の値が割り当てられます。

CDの命名法は、リンパ球と白血球のサブタイプを説明するためにも使用されます。特定細胞集団の細胞表面上の特定抗原のあり、なしは、それぞれ「+」または「-」で示されます。CD番号に追加された「+」記号は、細胞または細胞集団にその分子が存在することを示し、「-」はその分子が存在しないことを示します。たとえば、「CD45 + / CD20-」細胞は CD45 を発現しますが、CD20 は発現していないことを示します。細胞集団は、特に研究されている他の細胞と比較した場合、CD発現の全体的な変動性を示す高または低として定義することもできます。

表2 CD命名法のルール
指定 Designation 配置 Placement 定義 Definition
任意の番号 CDの後ろに付ける 2つ以上の mAb に認識される分子に割り当てられる。番号は、細胞表面分子を認識する mAb グループと分子自体の両方を示す。 CD4
小文字 "w" 任意の番号の前に付ける 特性が不十分な分子、または単一の mAb に認識される分子に割り当てられる。 (W =ワークショップ) CDw15
小文字 任意の番号の後ろに付ける 共通鎖や同じ遺伝子ファミリーなど、共通性を共有する分子に割り当てられる。 CD1a-CD1e は共通鎖を共有 CD66a-CD66f は同じ遺伝子ファミリー
大文字 任意の番号の後ろに付ける 細胞表面分子の細胞外ドメインのスプライシングバリアントを示す。 CD45RA、CD45RO
上付き文字
"+ / -"
任意の番号の後ろに付ける 細胞もしくは細胞集団において、その分子の有無を示す。 CD4+CD8-
上付き文字 "high / low" 任意の番号もしくは大文字の後ろに付ける 細胞サブセットによるCD分子の発現レベルを示す。 CD4+CD45RAlowCD45ROhigh
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CD抗体

AAT Bioquest社では、マルチカラーフローサイトメトリー、免疫組織染色、機能アッセイ用に精製されたCD抗体、蛍光標識CD抗体の包括的なセレクションを提供しています。 利用可能な蛍光標識は次のとおりです。

 

 

iFluor™ 標識 CD抗体

次の表は、フローサイトメトリー(FACS)および蛍光イメージングアプリケーションで使用可能な iFluor™標識抗ヒトCD抗体の蛍光特性の概要を示しています。iFluor™色素で作られたコンジュゲートは、優れた輝度と光安定性を示し、AlexaFluor®コンジュゲートやその他のスペクトル的に類似したコンジュゲートよりも優れています。

 

 

mFluor™ 標識 CD抗体

次の表は、フローサイトメトリー(FACS)で使用可能な mFluor™標識抗ヒトCD抗体の蛍光特性の概要を示しています。各mFluor™色素は、405 nm、488 nm、532 nm、561 nm、または633 nmのレーザーラインなど、フローサイトメーターに一般的に装備されている主要なレーザーラインで励起されます。

 

 

Alexa Fluor® 標識 CD抗体

次の表は、フローサイトメトリー(FACS)で使用可能な AlexaFluor®標識抗ヒトCD抗体の蛍光特性の概要を示しています。

 

 

従来の蛍光標識CD抗体

次の表は、フローサイトメトリー(FACS)で使用可能な 従来の蛍光標識抗ヒトCD抗体の蛍光特性の概要を示しています。

 

 

PE、APC、PerCP およびタンデム蛍光標識CD抗体

次の表は、フローサイトメトリー(FACS)で使用可能なフィコエリトリン (PE)、アロフィコシアニン (APC)、PerCP、およびタンデム蛍光標識抗ヒトCD抗体の蛍光特性の概要を示しています。 フィコビリタンパク質は、モル吸光係数が高く、量子収率が高いため、特徴的に明るくはありません。これは、存在量の少ないターゲットをイメージングするときに適した品質です。ただし、フィコビリタンパク質は急速に光退色するため、顕微鏡検査には推奨されません。

 

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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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