図1
安定なT細胞活性化複合体の生成のために、Twin-Strep-tag®(Fab-Streps)を融合したCD3およびCD28に対するFab断片をStrep-Tactin®多量体と組み合わせた可溶性CD3/CD28 Streptamer®
CD3/CD28 Streptamer®を用いた手法は、Strep-tag®技術に基づいており、T細胞の活性化と増殖を容易にします。CD3およびCD28に対するTwin-Strep-tag®(Fab-Streps)に融合した低親和性のFab断片は、Strep-Tactin®マルチマーの骨格上で多量体化されます。その結果生じるCD3/CD28 Streptamer®複合体は、T細胞レセプター/CD3複合体(TCR/CD3;シグナル1)および補助刺激分子CD28(シグナル2)を刺激します。これら2つのシグナルにより、効率的なT細胞の活性化と増殖が可能となります。
In vitro での刺激および活性化のため、T細胞に可溶性のCD3/CD28 Streptamer®を添加します。ビオチンを加えると多量体化が逆転し、低親和性のFab断片が細胞から解離することを利用して、刺激処理の終了タイミングをコントロールすることができます。