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CDK1(細胞分裂調節タンパク質1)は、有糸分裂開始に必要な細胞周期調節現象であるSTARTの完了に必須である。CDK1は、有糸分裂への移行を誘導し、真核生物において普遍的なM期促進因子とよばれるタンパク質キナーゼ複合体の触媒サブユニットである。ヒペリシンを用いた光線力学的治療後のG2/M期の停止細胞におけるBcl-2のリン酸化には、CDK1媒介性シグナルが関与しアポトーシスの開始が遅延する。アンドロゲン非依存性前立腺癌においてCDK阻害剤NU2058が治療薬となりうる可能性も示されている。