コンドロイチナーゼABC(ChABC)は、グラム陰性菌であるプロテウス・ブルガリス(Proteus vulgaris)から単離精製された酵素です。コンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CSPG)などのグリコサミノグリカンを分解する能力があります。
背景
ChABCはin vivoでCSPGを分解および不活性化することが示されており、脊髄損傷部位での酵素の投与は多くのモデルにおいて回復を促進するとされています。CSPGは、軟骨のような結合組織を構成する糖タンパク質として知られており、神経系の神経再生における抑制的役割を担っています。したがって、特に神経科学の分野で研究するためのツールとしての重要性が上がってきています。
特長
- 分子量[1][2]:120〜145 kDa(ゲルろ過およびスクロース勾配超遠心分離)
:c.a.115 kDa(SDS-PAGE、非同一サブユニット) - pH最適値[1]:pH8.0(コンドロイチン硫酸)、pH6.8(ヒアルロン酸)
- Specific Activity:350 mU/mL
※活性は、モルガン−エルソン法に従ってコンドロイチン硫酸C(CSC) [Cosmo Bio Co., Ltd. CSR-NaCS-C2(ShC)3] から放出された還元末端のGalNAcを測定しました。
単位の定義:1 Unitは、pH 8.0、37℃で1分間にCSCから1.0 µmolに相当する還元末端のGalNAcを生成するのに必要な酵素の量として定義されます。
参考文献
- Yamagata, T., et al., J. Biol. Chem., 243, 1523-1535 (1968).
- Martinez, J.B., et al., J. Biol. Chem., 234, 2236 (1959).
- Saito, H., et al., J. Biol. Chem., 243, 1536-1542 (1968).
- Suzuki, S., et al., J. Biol. Chem., 243, 1543 (1968).
- Oike, Y., et al., J. Biol. Chem., 257, 9751 (1982).
Chondroitinase ABC endo enzyme (E.coli)
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Chondroitinase ABC, endo enzyme![]() |
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