概要
UAGコドンあるいはCGGGコドンを用いて、ご希望の非天然アミノ酸を目的の部位へピンポイントに導入したタンパク質を、E.coli 由来の無細胞発現系を用いて合成致します。また、設立以来、組換えタンパク質生産の専門技術を持つ会社として蓄積されたタンパク質発現に関わる知識とノウハウを活かして、遺伝子の合成からタンパク質の精製までトータルサポート致します。

図1:大腸菌発現系の非アミノ酸導入タンパク質のサービスの流れ
プロテイン・エクスプレス社:ご希望の非天然アミノ酸を目的の部位へピンポイントに導入!" data-hatena-bookmark-layout="standard-balloon" data-hatena-bookmark-lang="ja" title="このエントリーをはてなブックマークに追加">![]() |
UAGコドンあるいはCGGGコドンを用いて、ご希望の非天然アミノ酸を目的の部位へピンポイントに導入したタンパク質を、E.coli 由来の無細胞発現系を用いて合成致します。また、設立以来、組換えタンパク質生産の専門技術を持つ会社として蓄積されたタンパク質発現に関わる知識とノウハウを活かして、遺伝子の合成からタンパク質の精製までトータルサポート致します。
図1:大腸菌発現系の非アミノ酸導入タンパク質のサービスの流れ
導入部位の指定は終止コドンであるUAGコドン(アンバーコドン)もしくはCGGGコドン(4塩基コドン)で行います。
CloverDirect™ tRNA Reagents for Site-Directed Protein Functionalization に含まれる非天然アミノ酸-tRNAは、無細胞翻訳中でアンバーコドンもしくは4塩基コドンを読み取って、非天然アミノ酸に翻訳します。これにより、指定した部位に非天然アミノ酸の導入されたタンパク質が合成されます。
また、アンバーコドンと4塩基コドンを同時に使うことで、2種類の非天然アミノ酸をタンパク質に同時に導入することも可能ですので、FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)を用いる実験などに利用できます。
導入部位の指定は終止コドンの1つであるUAGコドン(アンバーコドン)で行います。
まず、UAGコドンを挿入または置換した遺伝子を構築します。この遺伝子を、本製品の非天然アミノ酸-tRNAとともに無細胞翻訳系に加えると、tRNAがUAGコドンを読み取り、指定された位置に非天然アミノ酸が導入されます。この際、UAGコドンを終結因子が読み取った場合には、その時点でタンパク質合成が停止します。したがって、完全長タンパク質として合成されたものは、100%の効率で非天然アミノ酸が導入されていることになります。 なお、非天然アミノ酸の種類によっては、導入部位によりその導入効率が大きく異なるものがありますので、詳細はお問い合わせください。
導入部位の指定はCGGGコドン(4塩基コドン)で行います。
まず、CGGGコドンを挿入または置換した遺伝子を構築します。この遺伝子を、本製品の非天然アミノ酸-tRNAとともに無細胞翻訳系に加えると、tRNAがCGGGコドンを読み取り、指定された位置に非天然アミノ酸が導入されます。この際、CGGコドンを認識するArg-tRNAが読み取った場合には、読み枠がずれて下流の終止コドンによりタンパク質合成が停止しますが、CGGコドンは使用頻度が低いコドン(マイナーコドン、レアコドン)のためにその可能性は低くなっています。なお、非天然アミノ酸の種類によっては、導入部位によりその導入効率が大きく異なるものがありますので、使用の際は、製品の詳細にてご確認ください。
(注意)CGGGコドンをN末端領域(2〜20残基程度)へ挿入、置換した場合、周辺配列によってはフレームシフト等の影響により、目的サイズの未標識のタンパク質が発現してしまう場合があります。CGGGを使用してN末端領域を標識する場合は、プロテイン・エクスプレス社が開発したオリジナルのペプチドタグ(ProX®tag)(下記表)を用いることをおすすめします。
5'- | AUG | UCU | AAA | CAA | AUC | GAA | GUA | AAC | CGGG | UCU | AAU | GAG | -3' |
Met | Ser | Lys | Gln | Ile | Glu | Val | Asn | Xaa | Ser | Asn | Glu |
非天然アミノ酸-tRNAの合成 | ご希望の非天然アミノ酸を結合させたtRNAの合成を行います。 |
---|---|
↓ | |
鋳型の調製 | ご提供の遺伝子より発現ベクターの構築を行ないます。遺伝子をお持ちで無い場合も、人工遺伝子作成等の対応が可能です。 |
↓ | |
発現トライアル | 50μLの無細胞翻訳系での発現確認(非天然アミノ酸の導入の可否、発現効率、可溶性・不溶性)を行います。 |
↓ | |
発現条件の至適化 | 生産温度、界面活性剤、シャペロン添加などの発現条件の至適化を行ないます。 |
↓ | |
スケールアップ発現 | ご希望のスケールでの発現を行ないます。 |
↓ | |
精製 | 小スケールでの予備検討、スケールアップ精製を行ないます。 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
© COSMO BIO