本抗体は、ヒトヒトクラスタリン(clusterin、apolipoprotein-Jとも呼ばれる)を認識し、ELISA、ウェスタンブロッティングに使用できます。

血液由来のクラステリンは80KDaのヘテロ二量体糖タンパク質で、脂質輸送、細胞接着、補体調節など、いくつかの生物学的プロセスの制御に関与しています。ジスルフィド結合でつながった2本のポリペプチド鎖からなっており、体のほとんどの組織で発現しています。前駆体から様々なアイソフォームが生成され、それぞれが独自の機能を持ち、細胞内だけでなく細胞外にも存在します。分泌型クラスタリンが最も一般的なアイソフォームです。
クラステリンによる補体の阻害は、ビトロネクチンやCD59とともに、MAC(膜侵襲複合体)を介した細胞溶解による補体破壊から宿主細胞を守ります。クラステリンはZn2+によって誘導される、C9とC5b-8およびC5b-9との結合を阻害し、C5b-7の膜への付着を阻止します。それにより、補体カスケードの自己増幅特性を通して近傍の細胞への拡散を防ぎます。クラスタリンの脂質様特性は、クラスタリンによるMACの細胞膜への取り込み防止機構と関連しているとみられています。タンパク質の大部分は複合体に結合したままであるが、このことは、界面活性剤の存在下でクラスタリンの一部がsTCCから解離する理由を説明しています。活性のあるヘテロ二量体クラスタリンの量は10%未満であり、補体を介する細胞溶解の減少の程度は局所的な条件に依存し、機能と時間における調節の突破口をひらき、他の阻害剤の役割を明らかにします。補体を介した細胞損傷を抑制する役割の他に、補体は複数の疾患(アルツハイマー病、アテローム性動脈硬化症、自己免疫疾患など)との関連が示唆されています。
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Anti Clusterin, Human![]() |
HCB | HM2435-20UG | 20 UG |
¥29,000 |
Anti Clusterin, Human![]() |
HCB | HM2435-100UG | 100 UG |
¥78,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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