Crumbs3(Crb3)とは?
Crumbs3(Crb3)は、頂端部細胞膜に局在し、タイトジャンクション形成を調節することから、正常な上皮組織の形状と機能の維持に重要な役割を果たす一回膜貫通型タンパク質として知られています。
Crb3遺伝子から選択的スプライシングにより 、2つのアイソフォーム、Crb3aとCrb3bを生成します。
最近の研究によりCrb3aがヒト腺がんに強く発現し、線維芽細胞増殖因子受容体(fibroblast growth factor receptors1 、FGFR1)と結合して下流のシグナル伝達を活性化し、がん細胞の移動性を高め転移を促進することが明らかになるなど新たな研究の展開が期待されています。
本抗体は、Crumbs3 isoform a(Crb3a)に特異的に認識するモノクローナル抗体で、上皮細胞の機能や腫瘍転移促進因子の研究にぜひご使用ください。
※ご提供者:新潟薬科大学 医療技術学部 腫瘍生物学研究室 飯岡英和先生