炎症性疾患と癌における急成長にかかわるサイトカイン CSFs

コロニー刺激因子（CSF）は、造血前駆細胞のクローン増殖を誘導する成長因子です。全てのCSFは骨髄細胞数を制御しますが、CSFによってはその標的細胞に対する特異性と効果のレベルが異なります。炎症性疾患や自己免疫疾患、さらには癌においてこれらのCSFを標的にすることに関心が高まっています。

The CSFファミリーには以下が含まれます：

• Macrophage colony-stimulating factor (M-CSF/CSF1)
  ホモ二量体CSF1受容体 (CSF1R/CD115) に結合し、骨髄系細胞の生存、増殖、分化、機能を調節します。CSF1R/CD115の変化は、癌やアルツハイマー病と関連しています。
• Granulocyte-macrophage colony-stimulating factor (GM-CSF/CSF2)
  ユニークな α鎖 (CSF2RA) と共通の βサブユニット(CSF2RB/CD131) からなるGM-CSF受容体 (GM-CSFR/CD116) に結合し、幹細胞の成熟や顆粒球・単球の分化を促します。
• Granulocyte colony-stimulating factor (G-CSF/CSF3)
  ホモ二量体G-CSF受容体 (G-CSFR/CD114) に結合し、顆粒球系のすべての細胞を刺激します。急性骨髄性白血病、骨髄移植、および好中球減少症と関連しています。
• Multiple colony-stimulating factor or interleukin 3 (IL-3)
  共通のβサブユニット (CD131) と対をなすユニークな α鎖 (IL3RA) からなるIL-3受容体 (IL-3R) に結合します。βサブユニットはGM-CSFおよびIL-5受容体と共有しています。IL-3 は全ての骨髄系列の未成熟な前駆細胞の成長を刺激します。自己免疫疾患と関連しています。

Sino Biological社は、CSFと受容体の生物学研究を支援するために、さまざまな種から高活性の CSFリガンドと受容体タンパク質を開発し、さまざまな機能アイソフォームも開発しています。

細胞増殖アッセイによりバリデートされた活性

■Human GM-CSF (品番: 10015-HNAH)

図1. TF-1ヒト赤白血病細胞を使用した細胞増殖アッセイ

■Human M-CSF (品番: 11792-HNAH)

図2. M-NFS-60マウス骨髄性白血病リンパ芽球細胞を使用した細胞増殖アッセイ

CSFファミリーリガンド 商品リスト

• M-CSF/CSF1
• GM-CSF/CSF2
• G-CSF/CSF3
• IL-3

CSFファミリー受容体　商品リスト

• CSF1R/CD115
• CSF2RA/CD116
• CSF2RB/CD131
• IL3RA/CD123

Sino Biological社では、FCM、ELISA、WBで使用できる CSF成長因子・受容体を標的とする抗体の包括的なパネルを開発しました。ヒトやマウスの CSFELISAキットおよびELISAペアセットも利用できます。

CSFs 及び CSFRに対する抗体リスト

• M-CSF/CSF1
• GM-CSF/CSF2
• G-CSF/CSF3
• IL-3
• CSF1R/CD115
• CSF2RA/CD116
• CSF2RB/CD131
• IL3RA/CD123

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