脳神経、食品分野の新規バイオマーカーです!
本製品は、従来測定困難だったD-セリン(D-Serine)を比色法にて簡便に定量可能なキットです。
脳神経、食品分野の新規バイオマーカーです!
本製品は、従来測定困難だったD-セリン(D-Serine)を比色法にて簡便に定量可能なキットです。
アミノ酸の光学異性体の1 つである「L- アミノ酸」は、タンパク質を構築するほか、シグナル分子等としても重要な生理的役割を担っています。一方、もう1つの光学異性体である「D-アミノ酸」については、細菌の細胞壁ペプチドグリカンの構成成分等、ごくわずかな例を除いて生理作用は知られておらず、特に真核生物での役割は存在しないものと考えられていました。しかし近年の分析技術の進展により、哺乳類をはじめとする真核生物にもD- セリンやD-アスパラギン酸、D-アラニン等、様々な遊離D-アミノ酸が存在し、これらが特定の生理機能を有することが明らかにされてきました。
その1つである「D-セリン」は、脳内に遊離の状態で存在し、記憶や学習等、脳の高次機能に関わるN- メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体のコアゴニストとして作用します。そのため、D-セリンの動態は様々な神経疾患と関連することが示唆されています。例えばアルツハイマー病患者の血液や筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の脊髄中のD- セリン濃度は、健常者と比べて有意な差があると報告されています。また生理的意義はいまだ解明されていませんが、尿中にも高濃度のD-セリンが含まれていることが知られています。
D-アミノ酸の定量は、従来ジアステレオマーへ誘導体化した後に高速液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィーで分析するのが一般的でした。しかし、これらの方法は高価な機器類と煩雑な操作を必要とするため、多検体の同時解析を行うのに適したものではありませんでした。
本商品は、名古屋大学大学院 吉村徹教授らによって同定されたD-セリンに特異的に作用する新規酵素D-Serine dehydratase from Saccharomyces cerevisiae(DsdSC)を使用して、尿サンプル等を対象に比色法にて簡便にD-セリンを定量するキットです。
図1 測定原理
図2 操作法
図3 検量線
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
D-セリン測定キット(比色法) / D-Serine Colorimetric Assay Kit |
CSR | CT-DSC-K01 | 1 KIT |
¥60,000 |
本商品は、名古屋大学大学院生命農学研究科 吉村徹教授からのライセンス品です。
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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