DAG(ジアシルグリセロール)アッセイキットは、2種類の酵素反応系を利用して、細胞ライセート中のジアシルグリセロールを測定するキットです。
背景
DAG(ジアシルグリセロール)とは
ジアシルグリセロール(DAG)は、グリセリンに2つの脂肪酸が結合したグリセリドです。トリグリセリドやリン脂質などの脂質の前駆体で、細胞のシグナル伝達におけるセカンドメッセンジャーとして機能します。ホスホリパーゼCによる PIP2 の加水分解により生成され、細胞内 Ca2+ の放出と PKC の活性化を引き起こします。活性化された PKC 酵素は、様々な基質と相互作用し、細胞生理機能に影響を与えます。
構成内容
- DAG スタンダード
- 10X アッセイバッファー
- キナーゼミクスチャー
- リパーゼ溶液
- 酵素ミクスチャー
- 蛍光プローブ
原理
まず、キナーゼによりサンプル中のDAGがリン酸化されると、ホスファチジン酸が生成されます。次に、リパーゼにより、ホスファチジン酸がグリセロール-3-リン酸に加水分解されます。その後、グリセロール-3-リン酸オキシダーゼによりグリセロール-3-リン酸が酸化され、過酸化水素が生成されます。この反応で放出された過酸化水素は、本キットに含まれる蛍光プローブと特異的に反応し、励起 530-560 nm / 蛍光 585-595 nm で検出されます。サンプル中のDAG量を、DAGスタンダードカーブに基づいて決定します。
製品データ
DAG(ジアシルグリセロール)アッセイキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
DAG (Diacylglycerol) Assay Kit![]() |
CBL | MET-5028 | 1 KIT [100 assays] |
¥158,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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