移植組織の抗体拒絶反応マーカー C4d を高感度検出 C4d 補体抗体（ウサギクローナル抗体）

本製品 C4d 補体抗体は、DB Biotech社が独自のin vitroクローニングテクノロジーを元に開発した、臨床診断研究のための新しいウサギクローナル抗体です。抗体関連拒絶反応の検出に対して絶対的な感度と高い特異性を持ちます。ホルマリン固定組織・パラフィン包埋組織から正確な結果を示し、免疫蛍光法にも適用できます。

C4dは、C4補体の分割産物であり、移植組織の抗体関連拒絶反応（AMR)の特異的なマーカーです。AMRは、組織移植後の最も大きい有害事象であり、重大な移植片機能損失につながります。AMRの間、C4dは標的構造と共有結合的に結合することから、対応する抗体により検出することが可能になります。現在、全ての腎臓移植の生体組織検査は、C4d抗体による染色が必要とされています。

DB Biotechウサギクローナル抗体の利点

• 優れた特異性（5ng以上の濃度で標的抗原を認識）
• 最高レベルの感度、親和性、結合活性
• あらゆる組織における信頼性

モノクローナル抗体とDB Biotechクローナル抗体の違い

クローナル抗体はモノクローナル抗体と同様に単一抗原特異的です。主だった違いは、モノクローナル抗体が組織調製、タンパク質抽出等により構造が変化しやすい立体的なエピトープを認識するため、特異性や親和性の低下、極端な場合には機能不良を生じる一方、DB Biotechクローナル抗体は詳細なプロテオーム解析にならって抗原分子の線形エピトープを超特異的に単独で認識します。

詳細はこちら：ウサギクローナル抗体

図1．本製品で染色したホルマリン固定・パラフィン包埋ヒト移植腎臓
糸球体（A)と傍尿細管毛細血管（B）に免疫染色が認められ、いずれも深刻なAMRが起きていることを示した。

図2．移植26ヶ月後、移植組織の機能不全のため生体組織検査
本製品による染色の結果、最大60％の糸球体及び傍尿細管毛細血管でCd4が検出され、AMRが疑われた（A）。一方、モノクローナル抗体で同様に染色した結果、染色強度は小さかった（B）。

図3．移植5日後、血清中のクレアチニンの急激な上昇及び組織学的にネクローシス様の変化が認められた移植組織
本製品で染色した結果、糸球体及び傍尿細管毛細血管にCd4が検出された（A、B）。モノクローナル抗体を用いて同様に染色した結果、Cd4の染色は認められなかった。

図4．形態的な変化を伴う慢性的なAMR（糸球体症及び毛細血管炎）を示す機能不全移植片
本製品による染色（A、B）でもモノクローナル抗体による染色（C、D）でもCd4が検出された。

* All the testing was kindly performed and provided by Marián Švajdler, MD. from Louis Pasteur University Hospital, Department of Pathology, Košice, Slovak Republic.

※品番に「RTU」が含まれる商品は希釈済みで即使用可、含まれない商品は濃縮タイプです。
※有償トライアルサイズもご用意しております。お気軽にご照会ください。

※  表示価格について