低分子量デキストラン測定ELISAキットは、液体中のデキストラン濃度を in vitro で測定します。
背景
デキストランは、多数のグルコース分子からなる分岐構造を持つ多糖類です。グルコース分子がα-1,6 グリコシド結合で直鎖状に結合し、α-1,4 結合で分岐しています(α-1,2 結合、及び α-1,3 結合の場合もあります)。デキストランは、特定の乳酸菌(Leuconostoc mesenteroides と ミュータンス菌がよく知られています)によって、スクロースから合成されます。血液粘性を低下させる抗血栓剤(抗血小板)としてや、貧血における血漿増量剤として使用されます。また、運動能力の増強に利用されるドーピング剤のためのマスキング剤としても使用されます。デキストランは、製糖業において、精製工程に悪影響を与えることが知られています。ショ糖の晶析を阻害して収率を低下させたり、機械のパイプを詰まらせたりすることがあります。
デキストランの化学構造
使用目的
デキストラン ELISA (品番: S-7500)は、バッファーや希釈したサトウキビ・テンサイの搾汁(又はシロップ、糖蜜)など、液体中のデキストラン濃度の in vitro 測定用に設計された、定量的な酵素結合アッセイです。本アッセイは、HRP 標識デキストラン抗体を使用して、直接デキストランを測定します。
デキストラン ELISA は、比色シグナルがサンプル中のデキストラン量に反比例する競合アッセイです。まず、アッセイするサンプルを、コート済みプレートのウェルに添加し、Detector -Enzyme Conjugate と混合します。サンプル中のデキストランは、detector-enzyme conjugate の結合によってプレートに結合したデキストランと競合します。結合したペルオキシダーゼはテトラメチルベンジジン(TMB)と反応し、アッセイの定量が可能になります。サンプル中のデキストラン濃度は、既知量のデキストランによるスタンダードカーブを用いて決定します。PPM(parts per million)と μg/mL は、相互に転換することが可能です。(1 PPM = 1 μg/mL)
構成内容
- コート済み 96 ウェルプレート
- Detector -Enzyme Conjugate 溶液
- TMB 溶液
- 停止溶液
- 洗浄溶液 10X
低分子量デキストラン測定ELISAキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Low Molecular Weight Dextran ELISA![]() |
LST | S-7500 | 1 KIT |
¥318,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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