Kakshine® (カクシャイン)は、ピリドシアニン骨格を基盤とした新しいDNA染色試薬です。DNA選択性および細胞透過性が高く、動物細胞だけでなく植物細胞の染色にも使用可能です。さらに使用濃度により、ミトコンドリアDNAを特異的に染色することも可能です。
- Kakshine®は東海国立大学機構の登録商標です。
- 本研究成果有体物は東海国立大学機構名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 佐藤 良勝 先生の研究成果をもとに、コスモ・バイオ株式会社が提供しています。
Kakshine® (カクシャイン)は、ピリドシアニン骨格を基盤とした新しいDNA染色試薬です。DNA選択性および細胞透過性が高く、動物細胞だけでなく植物細胞の染色にも使用可能です。さらに使用濃度により、ミトコンドリアDNAを特異的に染色することも可能です。
図1 Kakshine®シリーズの吸収/蛍光スペクトル
Kakshine® Yellow(Ex/Em: 532/546 nm)はYFPフィルターが最適だが、GFPフィルターでも十分に観察可能。Kakshine® Orange(Ex/Em: 552/600 nm)は、RFPフィルター、Kakshine® Red(Ex/Em: 654/666 nm)はCy5フィルターで観察可能。(青色:吸収スペクトル、赤色:蛍光スペクトル)
図2 Kakshine®シリーズの高いDNA選択性
Kakshine®シリーズは、DNA非結合時にはほとんど蛍光を発することなく、DNAに結合したとき非常に大きな蛍光増大を示す。また、RNAと結合したときにも低蛍光性であるため、RNAが多く含まれる生細胞内でも高感度にDNAを染色できる。(赤色:DNAに結合、灰色:RNAに結合、黒色:未結合)
図3 Kakshine®による様々な動物細胞株の染色例
Kakshine® YellowまたはKakshine® Orangeを、終濃度が500 nMとなるように各細胞に添加。
【参考文献】K.Uno, et al., Nat Commun (2021) 12, 2650, Fig2(c), Licenced under CC by 4.0
図4 Kakshine®によるシロイヌナズナの葉と根の染色例
Kakshine® YellowまたはKakshine® Orangeを、1 µMとなるようにシロイヌナズナの葉もしくは根に添加。
【参考文献】K.Uno, et al., Nat Commun (2021) 12, 2650, Fig2(d), Licenced under CC by 4.0
図5 Kakshine®による各オルガネラの染色例
a-c) HeLa細胞におけるKakshine®Yellow濃度による染色性の違い。
蛍光寿命顕微鏡を用いた、Kakshine® Yellowによる核DNA(赤)とミトコンドリアDNA(シアン)の染め分け((d)HeLa細胞、(e)NIH3T3細胞)。
【参考文献】K.Uno, et al., Nat Commun (2021) 12, 2650, Fig3(a),(b),(c),(e),(h), Licenced under CC by 4.0
図6 Kakshine®によるシロイヌナズナの蛍光寿命イメージング
蛍光寿命顕微鏡を用いた、Kakshine® Yellowによるシロイヌナズナの核DNA(マゼンタ)とミトコンドリアDNA(シアン)、葉緑体DNA(黄色)の染め分け。
【参考文献】K.Uno, et al., Nat Commun (2021) 12, 2650, Fig3(k), Licenced under CC by 4.0
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望提供価格 |
---|---|---|---|---|
Kakshine® Yellow | CSR | KA-050Y | 100 µM × 50 µL | 35,000円 |
Kakshine® Orange | CSR | KA-050O | 100 µM × 50 µL | 35,000円 |
Kakshine® Red | CSR | KA-050R | 100 µM × 50 µL | 35,000円 |
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