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研究用

bisulfite 変換法によるメチル化DNAの分析キットDNAメチル化変換キットシリーズ(バイサルファイト試薬)

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DNAをメチル化分析用にバイサルファイト(bisulphite)処理して変換するためのキットです。

試薬を加えるだけで、変換反応を起こすことができます。加熱工程を追加することで、DNA変性を簡単に行うこともできます。変換DNAの脱スルホン化及び精製は独自の低溶出スピンカラム(品番ENZ-45001)または96ウェルスピンプレート(品番ENZ-45002、ENZ-45003)で行います。高収率で得られるDNAは、PCR、アレイ、次世代シークエンシング等に適用できます。

バイサルファイト処理後のDNAシーケンシング結果
図1 バイサルファイト処理後のDNAシーケンシング結果
メチル化シトシンを含むヌクレオチドを本キットで処理し、回収したDNAをPCRで増幅した後配列決定した。5番目のメチル化されたシトシン(C)はそのままであるが、7、9、11、14、15番目のシトシンはバイサルファイト処理によりウラシルに変換された(PCR後はチミンとして検出される)。

背景

DNAメチル化について

シトシンのメチル化は、原核生物・真核生物の両方で自然に発生する塩基の修飾です。メチルトランスフェラーゼにより、シトシンのピリミジン環の5番目の炭素にメチル基が付加されます。原核生物においては、DNAのメチル化はホストDNAを制限酵素エンドヌクレアーゼ(外来DNAを除去する)による分解から保護します。高度な真核生物においては、DNAメチル化は遺伝子発現を調節/制御します。

哺乳類におけるDNAメチル化の多くは5'-CpG-3'ジヌクレオチドで発生しますが、他のパターンでも起こります。哺乳類のゲノム中の全ての5'-CpG-3'ジヌクレオチドのうち、約80%がメチル化されており、メチル化されていない残りの20%のほとんどは、遺伝子のプロモーター部分又は最初のエクソン内に存在しています。DNAの異常なメチル化は広範囲の癌で見られる現象で、腫瘍発生期間中の最も初期に起こっています。DNAのメチル化は、遺伝子インプリンティング、胚発生、X-染色体遺伝子サイレンシング、細胞周期調節などでも中心的な役割を果たしてることが知られています。

バイサルファイト変換について

DNAのメチル化を、効率的かつ正確に検出・定量することは、癌、遺伝子発現、遺伝病など生物学の重要な面を研究するために、不可欠になっています。今日までにDNAのメチル化を検出/定量するための手法が数多く開発されてきました(高性能キャピラリー電気泳動、メチル化感受性任意プライムPCRなど)。しかし、現在使用されている中では、バイサルファイト(bisulphite)変換法が最も一般的な手法です。

DNAをバイサルファイト(bisulphite)で化学的に処理すると、メチル化されていないシトシンはウラシルに変換され、メチル化シトシンは変化せずに残ります。変換後、DNAのメチル化プロファイルをご希望のアプリケーションを用いて測定することができます。単一箇所に対する分析の場合は、バイサルファイト置換の後、目的部位を増幅させ(例:bisulfite PCR)、Pyrosequencing®で処理します。最近のメチル化検出における進歩により、ゲノムワイドでのメチル化パターンの研究も可能になってきました(アレイベース法、reduced representation bisulfite sequencing(RRBS)、全ゲノムバイサルファイトシークエンシングなど)。

 

バイサルファイト変換の概要
図2 バイサルファイト変換の概要
ステップ1及びステップ2は、変換試薬の添加による反応工程で起こり、ステップ3は、DNAをカラム(又は結合プレート)に結合させて反応させます。

特長

  • 転換試薬は直接DNAに加えるReady-to-useの変換試薬
  • 簡単なプロトコール
  • 変換効率:>99.5%、収率>80%
  • 得られたDNAはPCR、MSP、アレイ、バイサルファイトシーケンシング、次世代シーケンシングに適用可能

構成内容

  • Express 変換試薬
  • メチル化結合バッファー
  • メチル化洗浄バッファー
  • メチル化溶出バッファー
  • L-脱スルホン化試薬
  • IC カラム及びIC カラムチューブ(品番ENZ-45001のみ)
  • Express 結合プレート(品番ENZ-45002:深型、ENZ-45003:浅型)
  • Express 変換プレート(品番ENZ-45002、ENZ-45003のみ)
  • コレクションプレート(品番ENZ-45002、ENZ-45003のみ)
  • 溶出プレート(品番ENZ-45002、ENZ-45003のみ)

Express DNAメチル化変換キット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Express DNA methylation kit詳細データ ENZ ENZ-45001-0050 50 TEST
¥46,000
Express DNA methylation kit詳細データ ENZ ENZ-45001-0200 200 TEST
¥127,000
Express DNA methylation kit (deep well)詳細データ ENZ ENZ-45002-0002 2*96 WELL
¥107,000
Express DNA methylation kit (shallow well)詳細データ ENZ ENZ-45003-0002 2*96 WELL
¥107,000

血液・組織DNAメチル化変換キット

血液、組織、細胞から、DNA精製の前処理なしで直接バイサルファイト変換処理を行うためのキットです。感度が高く、10細胞又は50pgのDNAから変換DNAを増幅することができます。

特長

  • 血液、組織からのDNAバイサルファイト変換
  • 少量サンプルに対応→10細胞又は50pgのDNA
  • 簡単な操作でFFPEやLCM由来サンプルも適用可能

構成内容

  • プロテイナーゼK(及び保存バッファー)
  • メチル化分解バッファー
  • BT変換試薬
  • メチル化希釈バッファー
  • メチル化安定化バッファー
  • メチル化反応バッファー
  • メチル化結合バッファー
  • メチル化洗浄バッファー
  • M-脱スルホン化バッファー
  • メチル化溶出バッファー
  • IC カラム及びカラムチューブ

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Blood and tissue DNA methylation kit詳細データ ENZ ENZ-45004-0050 50 TEST
¥46,000
Blood and tissue DNA methylation kit詳細データ ENZ ENZ-45004-0200 200 TEST
¥127,000

汎用メチル化DNAスタンダード

Express DNAメチル化変換キット血液・組織DNAメチル化変換キットと組み合わせて使用できるスタンダードで、コントロールプライマーも含みます。
スタンダードDNAは、全てのシトシンがメチル化されており、バイサルファイトによるDNA変換効率を評価するのに役立ちます。
コントロールプライマーセットは、ヒトのミスマッチ修復遺伝子MLH1のフラグメントを増幅するように設計されています。

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Universal methylated DNA standard (human)詳細データ ENZ ENZ-45005-0001 20 TEST
¥49,000
Universal methylated DNA standard (mouse)詳細データ ENZ ENZ-45006-0001 20 TEST
¥49,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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