Nuclear-ID® Red 細胞周期解析キットは、フローサイトメトリーにより細胞周期を測定するキットです。
使用目的
細胞周期解析でよく用いられる生細胞への染色試薬としてHoechst 33342がありますが、励起にUV光が必要です。しかし多くのフローサイトメーターには488nm、633nmレーザーのみ搭載されているのが現状です。いくつかの細胞透過性DNA色素ではこれら波長で励起すものもありますが、細胞固定、透過処理が必要になり、かなり手間と時間がかかってしまいます。固定細胞のDNA染色にPropidium Iodide が用いられますが、すべての二本鎖核酸を染色してしまうためRNase処理が必要です。
本試薬は面倒な透過処理、固定ステップがいらない、混ぜてインキュベートするだけの細胞周期解析用DNAインターカレーティング色素です。
特長
- 迅速で経済的で、さまざまな染色アプリケーションに使いやすく、迅速かつ経済的
- あらゆる細胞密度条件で性能検証済
- GFPやFITCとの多重染色に適用可能
構成内容
- Nuclear-ID® Red Cell Cycle 検出試薬
- Nocodazole コントロール
- アッセイバッファー
アプリケーション
- 細胞周期や倍数解析
- アポトーシス観察
- 腫瘍増殖パターンおよびサプレッサー遺伝子機構の評価
- ハイコンテンツスクリーニングのための細胞質セグメント化の変化観察
測定例
図1.
生細胞を薬剤(Etoposide、Aphidicolin またはNocodazole)で処理して各期における細胞周期進行を解析した。
図2.
核(赤色)とミトコンドリア(GFP 発現;緑色)の3D イメージ。核とミトコンドリアの空間での関係を示すこの3D イメージはstructured illumination method を用いて作成した。Carl Zeiss 社のApotome を使用している。

図3.
HeLa細胞 (細胞密集度〜60%) を、本試薬および競合他社色素で終濃度2.5μM、5.0μMで染色した。dsDNA の視覚化に、競合他社試薬は5.0μMを必要とする一方、本試薬の必要量は2.5μMだった。
Nuclear-ID® Red 細胞周期判定 キット/GFP-Certified®
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
NUCLEAR-ID(R) Red cell cycle kit(GFP CERTIFIED(R))![]() |
ENZ | ENZ-51008-100 | 1 KIT |
¥99,000 |
Nuclear-ID® Green 細胞周期判定キット
緑色蛍光でフローサイトメトリーにより細胞周期を判定
検出波長:Nuclear-ID® (緑) Ex/Em:503 nm /531 nm
【構成内容】
● Nuclear-ID® Green Cell Cycle Detection Reagent
● Nocodazole Control
● 10X Assay Buffer
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
NUCLEAR-ID(R) Green cell cycle kit![]() |
ENZ | ENZ-51014-100 | 1 KIT |
¥88,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について