Mito-ID® 膜電位/細胞毒性測定キットは、マイクロプレートフォーマットで、血清・培地洗浄ステップなしでリアルタイムにミトコンドリア膜電位を測定できます。
使用目的
Mito-ID® 膜電位キットはミトコンドリア膜電位状態によって緑またはオレンジの蛍光を発する陽イオン色素でミトコンドリア膜電位を測定します。励起細胞において、Mito-ID® 膜電位検出色素は緑色蛍光モノマーとしてサイトゾルに局在し、また橙蛍光凝集体としてミトコンドリアに蓄積しています。
一方、ミトコンドリア膜電位が低下した細胞においては、Mito-ID® 膜電位検出色素は主に緑色蛍光モノマーとしてサイトゾルに局在し、ミトコンドリア内の橙色蛍光は示されません。一般的に使用されているJC-1 と比べてミトコンドリア膜電位変化による感受性、水溶解性、光安定性に優れます。キットに含まれるcyanide m-chlorophenylhydrazone(CCCP) は、ミトコンドリア動態変化観察を可能にします。
特長
- 薬剤や毒物により誘導される生きた細胞の応答を迅速かつ定量的に検出可能
- マイクロプレートフォーマットのハイスループットプロトコール
- 血清・培地洗浄ステップ不要
- 薬剤処理した生細胞のミトコンドリア膜電位変化をリアルタイム測定
- mix-and-read の簡単プロトコール
- Z'factor:〜 0.9
構成内容
- Mito-ID ® MP 検出色素
- 10X アッセイバッファー 1
- 50X アッセイバッファー 2
- CCCP コントロール
その他
検出波長: Mito-ID® MP
(橙)Ex/Em: 490 nm / 590 nm
(緑)Ex/Em: 490 nm / 530 nm
アプリケーション例
図1.一般的な蛍光マイクロプレートリーダーを用いて測定した。
ミトコンドリア膜電位は、CCCP 濃度に応じて減少し橙シグナルの減少が示された。ミトコンドリア膜電位低下に対してMito-ID® 膜電位色素はJC-1 よりも少なくとも10 倍感度が高い。
図2.HeLa 細胞のミトコンドリアをMito-ID® 膜電位検出試薬で染色し、落射蛍光顕微鏡で可視化した。
橙色蛍光凝集体はミトコンドリアに局在し、緑色蛍光モノマーは主にサイトゾルを染色した。
テックノート
Mito-ID® 膜電位/細胞毒性測定キット(マイクロプレートフォーマット)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
MITO-ID(R) Membrane potential cytotoxicity kit![]() |
ENZ | ENZ-51019-KP002 | 1 KIT [2 x 96-well microplates] |
¥73,000 |
Mito-ID® 膜電位/細胞毒性キット(顕微鏡&フローサイトメトリーフォーマット)
使用目的
ミトコンドリアの膜電位および細胞の生死を蛍光顕微鏡またはフローサイトメトリーでモニタリングするキットです。
構成内容
- Mito-ID® MP 検出色素
- ネクローシス検出試薬
- 10X アッセイバッファー 1
- 50X アッセイバッファー 2
- CCCP コントロール
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
MITO-ID(R) Membrane potential detection kit![]() |
ENZ | ENZ-51018-K100 | 1 KIT [100 assays] |
¥129,000 |
MITO-ID(R) Membrane potential detection kit![]() |
ENZ | ENZ-51018-0025 | 25 TEST |
¥46,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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