FGFR 3IIIcに対するポリクローナル抗体です。ウエスタンブロッティングにて、FGFR 3IIIcを特異的に検出できます。
背景
線維芽細胞増殖因子受容体 (fibroblast growth factor receptor;FGFR) である FGFR3 は、膀胱がん、メラノーマ、多発性骨髄腫などの悪性腫瘍での発現亢進や、変異体が悪性化を引き起こすことが知られています。FGFR3 はいくつかのアイソフォームが存在しますが、そのうちの一つであるFGFR3 IIIc は、食道の扁平上皮がんにおいて発現が亢進しており、がんの悪性化に関与していると報告されています1)。
特長
抗原種 | Human |
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免疫抗原 | Human FGFR3IIIcの353-370アミノ酸 (WLVVLPAEEELVEADEAGS) |
抗体種 | Rabbit Polyclonal Antibody |
精製方法 | Immunogen affinity purified |
交差反応性 | ウエスタンブロッティングではHuman FGFR2IIIcおよびFGFR3IIIbに対する交叉反応は認められません。 |
アプリケーション | ウエスタンブロッティング、免疫蛍光染色、免疫組織染色 |
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適用濃度 | ウエスタンブロッティング 1〜5 µg/mL 免疫蛍光染色、免疫組織染色 2〜20 µg/mL |
製品データ

図1. ウエスタンブロッティング例
リコンビナントFGFR2 IIIc、FGFR3 IIIc、およびFGFR3 IIIb を試料として、PAB to human FGFR3 IIIc にてウエスタンブロッティングを行った結果。

図2. 免疫蛍光染色例
FGFR3 IIIb または FGFR3 IIIc を発現させた HEK239T 細胞に PAB to human FGFR3 IIIc を反応させ、蛍光標識抗ウサギIgG抗体にて染色した結果。
N:未感染の HEK293T細胞、FGFR3 IIIb:FGFR3 IIIb 発現HEK293T細胞、FGFR3 IIIc:FGFR3 IIIc発現 HEK293T
DAPI:青、PAB to human FGFR3 IIIc+抗ウサギIgG抗体:緑
(免疫蛍光染色法のデータは京都産業大学 瀬尾 美鈴教授提供)
- Nobuhiro Ueno et all. (2016) J Histochem Cytochem. 64(1) 7-17
Fibroblast growth factor receptor 3 (FGFR3) IIIc 抗体
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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