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研究用

多重染色にはATTO標識抗体をお奨めします。 Alomone Labs社 蛍光標識抗体

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Alomone Labs社では、免疫共局在化および多重免疫蛍光法に特化して最適化した多様な製品ポートフォリオを提供しています。これらの試薬には、標識抗体や非標識抗体、ならびに標識毒素が含まれます。Alomone Labs社の製品は、自社で開発され、ロットごとの試験で厳格なQCを受けています。膜タンパク質 (イオンチャネル、GPCR、受容体) の研究ツールに注力し、神経科学、癌、循環器、免疫、幹細胞、代謝、開発、癌研究分野を網羅しています。

 

蛍光標識抗体

蛍光色素は、励起スペクトルと呼ばれる特定波長の光エネルギーを吸収します。続いて、発光スペクトルとして知られるより長い波長で光エネルギーを再放出します。スペクトルの違いによって、別の色として観察することができます。蛍光色素または蛍光標識抗体は、免疫蛍光 (IF) 技術、フローサイトメトリー (FACS) およびマルチプレックス応用による組織や細胞における標的抗原の検出、可視化に役立つ優れたツールです。一次抗体は、蛍光色素に直接標識して抗原に結合するか、あるいはステップを追加し、検出に標識二次抗体を使う非結合形式で使用できます。後者は、通常、複数の二次抗体が非標識一次抗体に結合するので、蛍光シグナルを増幅することができます。

蛍光標識抗体を使用する利点

標識一次抗体の使用は、二次抗体の必要性がなくなるため、実験を効率化できるという利点があります。さらに、多色検出のために同じ種由来の複数の一次抗体の使用が可能になり、二次抗体の交差性 (例えば、マウス-オン-マウス染色) で観察されるであろう非特異的染色を減少させます。このように発光スペクトルが異なる蛍光色素を組み合わせることは、本ガイドで焦点を当てている、多重免疫蛍光 (IF) または免疫染色として知られることがある免疫共局在化での使用に非常に適用可能です。ここでは、連続的な抗体適用手順を用いて、同一の細胞下構造または組織において2種類以上のタンパク質の同時発生を決定します。

蛍光標識抗体 商品リストはこちら 外部リンク

ATTO 蛍光色素*

ATTO色素は、強い吸収 (高い消光係数) と高い蛍光量子収率を特徴とする新時代の独自蛍光色素です。多くの一般的な蛍光標識 (FITC、Alexa-Fluor色素) は、顕微鏡や同様の技術で使用される光放射の存在下で劣化していきます。これは、実験室の大気中に存在する比較的少濃度のオゾンに暴露された場合にも、暗所で起こり得ます。対照的に、ATTO色素は、非常に高い光安定性を示します。
ATTO標識一次抗体は、多重応用や多重染色検出IF そして FACS に特に適しています。さらに、ATTO-590以降は 600 nm を超える波長で励起できるため、バックグラウンドの自家蛍光が大幅に減少し、イメージング感度が向上します。

ATTO 対 Alexa Fluor

ATTO色素は Alexa Fluor色素と同等ですが、より明るい蛍光シグナルの他、多くの利点があります:

  • より高い光安定性
  • 長い信号寿命
  • より明るい蛍光シグナル

Alomone Labs社では、約100種類のATTO標識一次抗体と、様々なATTO標識毒素を提供しています。さらに、カスタム標識も提供しています。

ATTO標識抗体 商品リストはこちら外部リンク
ATTO標識毒素 商品リストはこちら外部リンク

蛍光色素 励起範囲 最大放出波長 (λfl) 相対輝度 類似蛍光色素
(多重染色には不向き)
注意
ATTO-488
(Fluorescent GREEN)
480 - 515 nm 520 nm Bright FITC, GFP, AF-488, FAM Very hydrophilic
ATTO-550
(Orange)
540 - 565 nm 576 nm Bright Rhodamine 6G, Cy3, TAMRA, AF-550 Moderately Hydrophillic
ATTO-590
(Red)
575 - 610 nm 622 nm Bright Texas Red, AF-594 Moderately Hydrophillic
ATTO-594
(Red)
580 - 615 nm 626 nm Bright Texas Red, AF-594 Very hydrophilic
ATTO-633
(Red)
610 - 645 nm 651 nm Bright AF-633 Moderately Hydrophillic

商品ハイライト:ATTO標識一次抗体

ラット後根神経節(DRG)におけるVGLUT2およびNK1Rの多重免疫染色

ラット後根神経節(DRG)におけるVGLUT2およびNK1Rの多重免疫染色
抗VGLUT2-ATTO Fluor-594 標識抗体 (品番:AGC-036-AR) +
抗NK1R (extracellular)-ATTO Fluor-488 標識抗体 (品番:ATR-001-AG)

抗VGLUT2-ATTO Fluor-594標識抗体 (品番:AGC-036-AR) (1:60) と抗ニューロキニン1受容体(NK1R)(細胞外)-ATTO Fluor-488抗体 (品番:ATR-001-AG) (1:60) を用いたラット後根神経節(DRG) の潅流固定凍結切片の免疫組織化学染色。

A:VGLUT2 染色 (赤)、B:NK1受容体染色 (緑)、C:2つの画像を統合すると、いくつかのニューロン体で共局在が示される (矢印)。細胞核はDAPIで染色されている (青)。

 

多重免疫共局在化染色における非特異的染色を減少

マルチプレックス免疫染色技術で直面する一般的な問題は、非特異的な染色です。 これは、試験組織の種と抗体との交差、あるいはアプライされた複数の一次抗体の宿主から生じる場合があります。Alomone Labs社では、モルモットで作製した抗体を提供しています。これにより、さらなる選択肢が得られ、柔軟性が高まります。これらの抗体は、この特定の問題に対処するために、マウス、ウサギ、ヤギなどの種で一般的に産生される抗体と組み合わせて使用することができます。さらに、それらは複雑な免疫染色プロトコールにおいて、ATTO標識抗体と組み合わせることができます。

商品ハイライト:モルモットで作成した抗体

ラット小脳におけるCav1.2およびGABA(A)α1受容体の多重免疫染色

ラット小脳におけるCav1.2およびGABA(A)α1受容体の多重免疫染色
Guinea pig 抗 Cav1.2 (CACNA1C) 抗体 (品番:AGP-001) +
抗 GABA(A) α1 Receptor (extracellular)-ATTO Fluor-488 標識抗体 (品番:AGA-001-AG)

モルモット抗Cav1.2(CACNA1C) 抗体 (品番:AGP-001) および 抗GABA(A)α1受容体(細胞外) ATTO Fluor-488標識抗体 (品番:AGA-001-AG) を用いたラット小脳の免疫組織化学的染色。

A:Cav1.2 (赤) ほとんどプルキンエ細胞で検出される。B:同切片では、顆粒層にGABA(A)α1受容体 (緑色) が認められる。C:2つの画像の融合は、ラット顆粒層における Cav1.2 と GABA(A)α1受容体との幾つかの共局在化を示すが、Purkinje細胞ではCav1.2のみが発現している。

 

モルモット免疫抗体 商品リストはこちら外部リンク

*ATTO色素は ATTO-TEC GmBHの許可のもと使用されています。

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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