本ELISAキットは、デオキシニバレノール(DON:Deoxynivalenol)を特異的に認識する抗体を用いた直接競合反応測定法です。
背景
デオキシニバレノール(DON) は小麦などの赤カビ病菌として知られるフザリウム属真菌が産生するトリコテセン系マイコトキシン(カビ毒)の一種です。 DON に汚染された穀類を摂取することにより、人畜衛生上重篤な中毒症状を引き起こすとされています。
国内では、小麦に含有するDON の暫定基準値を1.1 ppm と定めており、また飼料中におけるDON 暫定許容値を4 ppm 以下(生後3 か月以上の牛)と定めています 。
特長
- デオキシニバレノール(DON) を測定
小麦などに残留するデオキシニバレノール(DON)を測定・定量できます - サイレージも測定可能
今まで困難だったサイレージなどの発酵飼料も測定ができます - 優れた高感度
ppbレベルまで検出可能で、分析機器と同等に測定できます
小麦による添加回収試験
DON | 100% |
15Ac-DON | 120% |
3Ac-DON | 0.1% |
NIV | 5% |
T2 Toxin | 0.1% |
構成内容
- IgG固相化プレート (ストリップタイプ)
- DON標準品 (調製済み)
- 標識体溶液 (HRP標識DON)
- 標識体希釈液
- 抗体溶液
- 酵素基質液
- 反応停止液
- 濃縮洗浄液
測定原理
本ELISAキットは、DONを特異的に認識する抗体を用いた直接競合反応測定法です。本プレートの各ウェルには抗マウスIgG 補足抗体が固定化されています。この各ウェルにキットに含まれる試薬類と検体を順次加えることにより、競合反応を起こさせます。1 時間の反応後、HRP 結合-DON-抗体複合体が形成されます。この複合体の量は測定する検体の中に含まれるDON の量に依存します。後にこの複合体の酵素(HRP) 活性を測定することにより、検体中のDON 濃度を求めることができます。
ブロードチェックシリーズ デオキシニバレノール測定ELISAキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Deoxynivalenol(DON) ELISA Kit | NMD | MSFR078020 | 1 KIT |
¥63,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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