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記事ID : 14751
研究用

HL-dsDNase酵素でゲノムDNAを除去するキット gDNA removal kit

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gDNA Removal Kitは、逆転写反応前のRNAサンプル中のgDNA(ゲノムDNA)コンタミネーションを除去するキットです。二本鎖DNA特異的なHL-dsDNase酵素を用いて、gDNAをRT-qPCRの検出限界以下のレベルに除去します(図1)。

背景

RNA分離技術ほとんどで、RNAと共にかなりの量のgDNA(genomic DNA:ゲノムDNA)がコンタミします。RNA中のgDNAのコンタミは、結果として不正確または誤ったmRNA定量結果をもたらします。特に、低コピーの転写産物や少量サンプルの場合に問題になります。

使用目的

本製品は、HL-dsDNase(heat labile dsDNase)酵素を利用します。
HL-dsDNaseは、低温(58℃)で不可逆的に不活化されるため不活性化の工程を穏やかな条件で実施でき、RNAの品質と量を維持します。また逆転写反応を同じチューブ内で行うことができ、ピペット操作を最小限に抑え操作の時間を減らせます。

特長

  • 逆転写反応前、RNA中のgDNAを同一チューブ内で除去
  • HL-dsDNase酵素の不活性化はRNAの品質・量に影響なし(図2
  • ピペット操作は最小限、ハイスループット

構成内容

  • 10X反応バッファー(2チューブ)
  • HL-dsDNase(50rxn/250rxn)

プロトコール

混合・加熱の簡単操作で逆転写反応ステップへ

逆転写反応前にRNAサンプル中のgDNAを除去するためのプロトコールを下記に示します。
DNase処理後、逆転写試薬は直接同じチューブに加えることができます。

gDNA removal kit プロトコール

MIX

RNAとキット中の試薬を混ぜます。

  • 8-50μl RNA
  • 0.1×ボリューム の反応バッファー
  • 1μl HL-dsDNase

HEAT

インキュベート

  • 10分間、37℃
  • 5分間、58℃

RUN

同一チューブ内でRT反応を実施

製品データ

gDNA Removal Kiは、10μlの反応ボリュームで、最低50ng の gDNA を除去する。
図1.gDNA Removal Kiは、10μlの反応ボリュームで、最低50ng の gDNA を除去する。

RNAを残したまま、すべてのgDNAコンタミが除去された。
図2.RNAを残したまま、すべてのgDNAコンタミが除去された。
未処理のコントロールと比較し、定量するcDNA(SDHA)の減少はみられなかった。

gDNA removal kit

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
gDNA Removal Kit詳細データ ENZ ENZ-KIT136-0250 250 RXN
¥171,000
gDNA Removal Kit詳細データ ENZ ENZ-KIT136-0050 50 RXN
¥42,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

お問い合わせ

「gDNA removal kit」は、下記のカテゴリーに属しています。

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