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記事ID : 34299
研究用

ハイブリドーマの作製にGenomONE™-CF 細胞融合試薬

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GenomONE™-CFは、HVJ Envelope(HVJ-E)と専用緩衝液がセットになった細胞融合用キットです。接着状態・浮遊状態いずれの細胞にも適用でき、わずか30分の操作で融合細胞やハイブリドーマを作製することができます。

GenomONE(TM)-CF 細胞融合用試薬

背景

HVJ Envelope(HVJ-E)とは

ISK_CF001_2.jpg

HVJ Envelope (HVJ-E) は、センダイウイルス(HVJ*)を完全に不活化・精製し、外膜の細胞膜融合能だけを残したベジクルです。センダイウイルスは、外膜に存在するHNタンパク質がシアル酸を糖鎖の末端に持つ細胞膜上のレセプターを認識して吸着し、もう一つのエンベロープ成分であるFタンパク質を介して膜融合を引き起こすことが知られています。

HVJ-Eでは、センダイウイルスのゲノムRNAは完全に不活化されており、ヒトや実験動物への感染性や増殖性はありません。特殊な操作や設備を必要とせず、通常の実験室レベルで安全に使用できます。

*HVJ:Hemagglutinating Virus of Japan

 

使用目的

  • ハイブリドーマの作製
    (B細胞とミエローマ細胞のハイブリドーマによるモノクローナル抗体の作製など)
  • 癌細胞と樹状細胞の融合による癌免疫研究への応用
  • 臓器由来細胞と幹細胞の融合による再生医療研究への応用
  • 脱核未受精卵への核移植(核置換)など発生・生殖・育種研究への応用
  • 電気融合法(Electorfusion)、PEGによる融合の代替用途

構成内容

  • Freeze-dried HVJ-E
  • HVJ-E Suspending Buffer
  • Cell Fusion Buffer

HVJ-Eによる細胞融合の原理

細胞1個あたり数百個以上のHVJ-Eを低温(0-8℃)で添加する条件下では、HVJ-Eは直ちにレセプター(HNタンパク質が認識するアセチル型シアル酸)を介して細胞表面に吸着し(ステップ1)、細胞相互はHVJ-E粒子に橋渡しされた状態で凝集します (ステップ2)。この細胞/HVJ-E複合体を37℃に加温すると、細胞膜の乱れが更に拡大し、細胞膜の裏打ち構造も一時的に変化します。この変化は一過性で、直ぐに正常な構造に戻りますが、この時期に、強い疎水性の結合力で細胞膜相互の融合が進行します (ステップ3)。

HVJ-Eによる細胞融合の原理

 

製品データ

※蛍光標識はS社試薬を使用

浮遊状態での細胞融合例
図.1 浮遊状態での細胞融合例
赤色に蛍光標識した細胞および緑色に蛍光標識した細胞(各々1.0х105 個)をCell Fusion Buffer 50 µL中で 混合後、HVJ-Eを添加してon iceで5分間、続いて37℃で15分間反応させたところ、融合細胞(黄色)が観察された。

接着状態と浮遊状態の細胞融合例
図.2 接着状態と浮遊状態の細胞融合例
赤色に蛍光標識し、12-wellプレートに接着した細胞に、緑色に蛍光標識し予めHVJ-Eを処理した浮遊細胞1×105 個(Cell Fusion Buffer に懸濁)を添加し、プレートごと室温で5分間遠心(1000rpm)した。続いて37℃で15分間インキュベート後、増殖用培地に置換し細胞培養を継続した。3時間後に確認したところ、融合細胞(黄色)が観察された。

PEG法との比較
図.3 PEG法との比較
赤色に蛍光標識したratMSC(骨髄由来ラット間葉系細胞)と緑色に蛍光標識したラット初代培養心筋細胞各々×105 個をCell Fusion Buffer 50 µL中で混合後、HVJ-Eを添加してon iceで5分間、続いて37℃で15分間反応させたところ、融合細胞(黄色)が観察された。1-2日培養後にも、接着した融合細胞が観察された。PEG法では融合直後から細胞毒性が強く現われ、融合細胞の数は少なかった。

ハイブリドーマ作製におけるPEG法との比較
supplement・・・BM Condimed H1 (Roche)はPMA刺激マウスリンパ腫細胞の培養上清から調製されており、ハイブリドーマの増殖を促進する。
 
 
図.4 ハイブリドーマ作製におけるPEG法との比較
GenomONE-CF?を用いた細胞融合では、PEG1500よりも効率的に抗体産生ハイブリドーマ 取得することができた。 細胞融合後、ハイブリドーマ用サプリメントを使用することで細胞の増殖性、生存率が改善し、抗体を産生するハイブリドーマの取得効率が向上した。

 

使用事例

Suspension法

Suspension法は、浮遊状態の同種または異種の細胞の融合に使用します。

ISK_CF001_7.jpg

Plating法

Plating法は、接着状態の細胞と浮遊状態の細胞の融合に使用します。

ISK_CF001_8.jpg
 

 

参考文献

Reference list (Fusion) PDF

GenomONE™-CF 細胞融合用試薬

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
GenomONETM-CF 細胞融合用試薬
GenomONETM-CF
ISK CF001 1 SET
[1vial]
¥18,000
GenomONETM-CF 細胞融合用試薬
GenomONETM-CF
ISK CF004 1 SET
[4vial]
¥55,000
GenomONETM-CF 細胞融合用試薬
GenomONETM-CF
ISK CF016 1 SET
[16vial]
¥190,000

【関連情報】

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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