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酵素阻害剤/ターゲットのスクリーニングにグランザイムA、グランザイムB　活性測定キット

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メーカー名：Anaspec, Inc.

本商品はFRET基質を用いて、アポトーシスの主要な因子であるグランザイムAとグランザイムBの活性を蛍光検出するキットです。

背景

グランザイムとは？

グランザイムは、セリンプロテアーゼファミリーに属し、細胞傷害性Ｔ細胞（CTLs）より分泌されます。これらは標的細胞（ウイルス性または腫瘍細胞）に侵入し、標的細胞のアポトーシスを誘導して細胞死を惹起します。ヒトとマウスに存在する複数のグランザイムの中で、グランザイムAとBが最もよく研究されています。

グランザイムはどのように作用するか？

グランザイムA/Bはそれぞれ独立した機序（カスパーゼ/非カスパーゼ介在型）で標的細胞のアポトーシスを誘導します。グランザイムのリンパ球顆粒から標的細胞への侵入は、パーフォリン(孔形成タンパク質) を介して行われ、これはグランザイムA/Bに共通の経路となっています。一旦グランザイムが標的細胞膜へと侵入すると、両者は独立したメカニズムで細胞死を誘導します（図1）。

図1：グランザイムAはカスパーゼ非依存性のメカニズムを介して作用する。ミトコンドリアにおけるROS産生、膜電位の低下、及びER-SET複合体活性の破綻を引き起こし、最終的には核に移行しssDNAニックを誘導する。
グランザイムBはBid等のpro-apoptotic mediatorに作用し、ミトコンドリアからのチトクロムCの放出を引き起こす。チトクロムCはカスパーゼに作用し、アポトソームの形成や細胞死を誘導する。また、グランザイムBは直接カスパーゼ経路を活性化させ、細胞死を誘導することも可能である。

特長

グランザイムA＆Bの活性検出
酵素阻害剤/ターゲットのスクリーニングに

仕様

アッセイキット	グランザイム A	グランザイム B
品番	AS-72260	AS-72261
品名	SensoLyte® 520 Granzyme A Activity Assay Kit, Fluorimetric	SensoLyte® 520 Granzyme B Activity Assay Kit, Fluorimetric
活性検出	✓	✓
阻害剤スクリーニング	✓	✓
速度	1時間アッセイ	1時間アッセイ
Ex/Em	490nm/520nm (緑色蛍光)	490nm/520nm (緑色蛍光)

製品データ

FRETを利用した本キットでは、グランザイムA & Bの活性検出ができ、低濃度領域でも高感度な検出が可能です。
FRET (FAM/QXL™ 520) 基質を図示した量の組換え型グランザイムAまたはBと共に60分間培養し、SpectraMax M5e (Molecular Devices) を用いて蛍光強度を測定しました。