Heat Shock Proteins (HSP's) は細胞内恒常性のメンテナンスに重要な役割を担っており、種間で高く保存され、普遍的に発現しています。そして Proteostasis (タンパク質の恒常性) においてシャペロンとして、新生タンパク質のフォールディング、タンパク質の集合、輸送・輸出、代謝、分解に関わり、また転写因子・キナーゼの細胞シグナリング・制御にも関わっています。
熱ショックタンパク質:Heat Shock Protein
Hsp70ファミリー
熱ショックタンパク質の Hsp70ファミリーは66-78kDa 範囲のマルチプルホモログを持ち、バクテリアの DnaK に対する真核生物の等価物です。最も研究されている Hsp70メンバーは、細胞質ストレス誘導型 Hsp70 (Hsp72)、恒常的細胞質型 Hsc70 (Hsp73)、ER局在型 BiP (Grp78) です。Hsp70ファミリーメンバーは高く保存されたN末端ATPase および C末端タンパク質結合ドメインを持っています。Hsp70へのペプチド結合はHsp40にアシストされており、Hsp70固有のATPase活性を刺激し、ATP加水分解を促進させ、またペプチド結合を増進させます。Hsp70ヌクレオチド交換や基質結合は新規合成タンパク質のフォールディング、ミスフォールドもしくは変性タンパク質のリフォールディングを調整します。また細胞内膜へのタンパク質輸送の調整、タンパク質凝集の阻害、プロテアソームパスウェイを介したタンパク質の分解をターゲットとしています。またHsp70がアポトーシスを抑制することが知られています。 | ![]() 図1、HSP70は細胞生存のためにアポトーシス誘導を抑制する。 Cosmo Bio would like to acknowledge and thank the Enzo Life Sciences. Inc. for providing Heat Shock Protein information presented here. |
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