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研究用

がん研究分野で注目の抗体を新発売! 抗ヒトHER4抗体

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弊社抗体ブランド CACでは、中和活性を持つ抗ヒトHER4抗体を製品化しました。がん研究分野の有用な検出ツールとしてご活用ください。

※ 本モノクローナル抗体は近畿大学薬学部細胞生物学研究室の益子高教授により開発されました1)

背景

HER4(human epidermal growth factor receptor 4, 別名ErbB4)とは

HER4は、HERファミリー(EGFRファミリーとも呼ばれる)の受容体型チロシンキナーゼで、細胞外のリガンド結合ドメイン、細胞内のチロシンキナーゼドメインを持つ膜貫通型の180kDaの膜糖タンパク質です。HER4はneuregulin 1-4(NRG1-4)、heparin-binding EGF(HB-EGF)、epiregulinなどのリガンドによって活性化されると、他のHERファミリータンパク質とヘテロダイマーおよびホモダイマーを形成し、細胞の増殖と分化を調整します。HER4の発現はヒト乳がん細胞の増殖に影響することが知られており、マウス乳腺上皮細胞の形質転換を起こすことが報告されています。
同じHERファミリーのHER1、HER2はすでにがんの発症にかかわる標的分子として多数の研究がおこなわれ、これらを標的としたゲフィチニブ、セツキシマブ(エルビタックス)、トラスツズマブなどが開発されました。現在新たな標的として、HER3、HER4が注目されています。

特長

  • HER1,2,3に反応しないHER4特異的抗体です。
  • 生細胞を染色可能でFCMに適用できます。
  • NRG-1による乳がん株細胞の増殖を阻害する活性があります1)
参考文献
  1. Okazaki S., et al., Biochem Biophys Res Commun. 2016 Jan 29;470(1):239-244. PMID: 26780728

Anti-Human HER4

フローサイトメトリーによる抗原特異性解析
図1 フローサイトメトリーによる抗原特異性解析
HER1-4それぞれを発現させた細胞を抗ヒトHER4 抗体(P6-1, 10 μg/mL)とPE標識抗ラットIgG抗体で染色し解析を行った結果、GFP強度依存的にGFP-HER4に対する特異的反応が得られた。

ヒトHER4活性の中和実験
図2 ヒトHER4活性の中和実験
MCF7乳がん細胞において、NRG-1(10 ng/mL )添加により誘導されるHER4のチロシン(Y1284)リン酸化は、抗ヒトHER4抗体の添加により阻害された。

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti HER4, Human (Rat) , P6-1詳細データ CAC LKG-M011 100 UG
[1 mg/mL]
¥72,000

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Anti HER3, Human (Rat) , Ab1-58詳細データ CAC LKG-M007 100 UG
[1mg/mL]
¥80,000

関連情報

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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