ヒトのオメンチン-1を定量的に測定できるELISA(サンドイッチ法)キットです。
糖尿病のマーカー | human omentin -1 ヒト オメンチン-1 測定ELISAキット
- カテゴリから探す > 抗体アッセイ > ELISA/ELISpot アッセイ > ELISA・EIA キット
- 研究分野から探す > 代謝 > 糖代謝・糖尿病研究
背景
オメンチンとは
ヒト オメンチン-1 (Omentin, intelectin-1, intestinal lactoferin receptor, endothelial lectin HL-1, galactofuranose-binding lectin) は、皮下脂肪組織より内臓脂肪組織に多く分布している分泌タンパク質で、アディポカインの一種です。オメンチン成熟タンパク質は分泌糖タンパク質で、295個のアミノ酸から成り、オリゴ糖と結合しています。オメンチンは、40 kDaのポリペプチドがジスルフィド結合で架橋されている120 kDaのホモトリマーのユニットが基本的な構造であり、パネート細胞、内皮細胞、内臓脂肪間質-血管細胞においては低発現です。
オメンチン-1には、83%のアミノ酸が同一であるオメンチン-2というホモログが知られており、染色体上の隣接した領域に存在しています。これらはⅡ型糖尿病との関連性が指摘されています。肥満依存のインシュリン抵抗性が、2種類のオメンチンアイソフォームの制御に与える影響を調査するには、痩せている人・体重過多の人・肥満の人の遺伝子の発現と血漿中の濃度を測定します。オメンチン-1は、ヒト血漿中の主な循環アイソフォームです。痩せている被験者は、体重過多および肥満の被験者よりも血漿中のオメンチン-1濃度が高いことが分かりました。しかも、女性のほうが男性より血漿のオメンチン-1濃度が高いことも明らかになりました。さらに血漿のオメンチン-1濃度はホメオスタシスモデルアセスメントにより、BMI、ウエスト周囲、レプチンレベル、インシュリン濃度と負の関連性があり、また、アディポネクチンおよびHDL濃度と正の相関性がありました。つまり、オメンチン-1濃度の減少は、肥満の進行とインシュリン耐性と関連性があります。これとは別に行われた実験によると、in vitroにおいてリコンビナントオメンチン-1を加えたとき、基本的なグルコースの摂取に影響はありませんが、皮下および腹腔内大網に存在する含脂肪細胞の両方において、インシュリンに刺激されたグルコースの摂取が促進されます。
オメンチン-1は、インシュリン存在下/非存在下においてAktのリン酸化を増加させ、インシュリンの働きを制御している可能性があります。最近の研究から、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovary syndrome)の体重過多の女性においては、脂肪組織におけるオメンチン-1のmRNAの発現とタンパク質濃度が極端に減少していることが分かりました。さらに、血漿のオメンチン-1濃度も極端に低下していることが分かりました。
特長
- アッセイ時間:最大3時間半
- 適用サンプル:血清・血漿(EDTA、クエン酸、ヘパリン処理)
- 測定範囲:2〜64 ng/mL
- 検出限界:0.5 ng/mL
- 交差性あり:サル
- 交差性なし:ウシ、ネコ、イヌ、ヤギ、ハムスター、ウマ、マウス、ブタ、ウサギ、ラット、ヒツジ
- ready-to-use
構成内容
- 抗ヒト オメンチン-1 ポリクローナル抗体コート済み96ウェルマイクロタイターストリップ
- 50× ビオチン標識二次抗体
- ストレプトアビジン-HRPコンジュゲート
- マスタースタンダード
- クオリティコントロール(高)
- クオリティコントロール(低)
- ビオチン-アビジン希釈液
- 希釈バッファー
- 10× 洗浄液
- 基質溶液
- 停止液
ヒト オメンチン-1 測定ELISAキットに関する参考文献はこちら
ヒト オメンチン-1 測定ELISAキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Omentin-1, ELISA, Human | BVL | RD191100200R | 96 WELL [1 kit] |
¥144,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
- 「ヒト オメンチン-1 測定ELISAキット」は、下記のカテゴリーに属しています。
-
- カテゴリから探す > 抗体アッセイ > ELISA/ELISpot アッセイ > ELISA・EIA キット
- 研究分野から探す > 代謝 > 糖代謝・糖尿病研究