大日本印刷株式会社では、ヒトiPS細胞から袋状の立体構造を有する腸オルガノイド「ミニ腸」の作製に成功しました。
特長
- ヒト小腸に近い組織構造
- 代謝酵素やトランスポーターの発現・機能を確認
- 試験しやすい外向き構造
製品データ
小腸(Villin) | 平滑筋(SMA) | 代謝酵素(CYP3A4) | 薬剤排出トランスポーター(ABCG2) |
図2. 免疫染色による腸マーカーとトランスポーターの発現解析
小腸(Villin)、平滑筋(SMA)、代謝酵素(CYP3A4)、薬剤排出トランスポーター(ABCG2)といった様々なタンパク質が適切な部位に発現している事が観察された。
データ提供:国立成育医療研究センター研究所 生殖医療研究部
図3. 代謝酵素の発現誘導と活性評価
ミニ腸にビタミンD3(VD3)を添加することにより、CYP3A4やトランスポーターのP-gp発現誘導が確認された(左)。また、CYP3A4による代謝活性およびケトコナゾールによる代謝活性阻害も確認された(右)。
データ提供:国立成育医療研究センター研究所 生殖医療研究部
ご提供形態・仕様
フラスコに20個以上のミニ腸が入った状態でご提供致します。
製品名 | 腸オルガノイド ミニ腸 | |
---|---|---|
サイズ・構造 | 長径1.5 mm以上の袋状構造物 | |
細胞入り数 | 20個以上 |
※ご購入には事前に申込書の記入が必要となります。詳細は御問い合わせください。
参考文献
1. Uchida H, et al., “A xenogeneic-free system generating functional human gut organoids from pluripotent stem cells” JCI Insight 2017; 2: e86492.
2. Tsuruta S, et al., “Intestinal Organoids Generated from Human Pluripotent Stem Cells” JMA J 2020; 3: 9-19.
3. Sasaki K, et al., “Human Pluripotent Stem Cell-Derived Organoids as a Model of Intestinal Xenobiotic Metabolism” StemJournal 2021; 3: 1-10.
4. Inoue et al., "Xenogeneic-Free Human Intestinal Organoids for Assessing Intestinal Nutrient Absorption" Nutrients 14(3):438 2022
5. Miyakara K et al.,"Reduced Replication Efficacy of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 Omicron Variant in “Mini-gut” Organoids" Gastroenterology 2022;163:514-516
6. Tsuruta S et al., "Development of Human Gut Organoids With Resident Tissue Macrophages as a Model of Intestinal Immune Responses" Cell Mol Gastroenterol Hepatol 2022;14(3):726-729.e5.
7. Chen J, et al. "Human intestinal organoid-derived PDGFRα+mesenchymal stroma enables proliferation and maintenance of LGR4+epithelial stem cells." Stem Cell Res Ther 15, 16 2024
(ミニ腸を二次元培養し評価した例)
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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