近年、サイトカインやワクチンといった組み換えタンパク質の大量生産手法として、昆虫細胞の培養に注目が集まっています。
なかでも、ヨトウガ卵巣由来Sf-9細胞株は、目的遺伝子の発現や産生効率が高く、利用用途の拡大が期待されています。
本製品は、無血清でのSf-9の高密度浮遊培養を可能とすることでより効率的なタンパク質を実現します。
特長
- ヨトウガ卵巣由来Sf-9株を増殖させ、バキュロウイルス発現系にてタンパク質を産生させるために最適化された無血清培地です。
- 振とう、撹拌、静置すべての培養方法でご利用いただけます。
- 炭酸ガス培養器を必要としません。
- BmN4細胞の培養にも使用できることを確認しております。
培養例

細胞増殖曲線
<Sf-9細胞株培養試験>
初発培養:1.0×106 cells/mL
培地容量:5mL
培養容器:浮遊培養用50mlフラスコ(スミロン)
培養方法:27℃・振とう培養(速度125rpm)

培養細胞外観(9日目)

ルシフェラーゼ活性測定
<タンパク質産生能測定試験>
ルシフェラーゼ遺伝子をp10プロモーターの下流に組み込んだBmPTLNPVを各々の培地で培養したSf9に感染させ、発現産物の量をルシフェラーゼ活性で比較した。
既存製品との比較(TC-100)BmN4細胞
株式会社バキュロテクノロジーズ 馬嶋様ご提供

BmN4-TC-100初期培養

BmN4-KBM720初期培養

BmN4-TC-100
2ヶ月以上継代維持

BmN4-KBM720
2ヶ月以上継代維持
KBM 720 Sf-9/BmN4細胞培養用無血清培地
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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KBM 720 [for insect cell culture] | KJN | 16027205 | 500 ML |
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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