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記事ID : 11734
研究用

iPS 細胞の凍結保存にもご使用いただけます! 培養細胞凍結保存液 COS banker シリーズ

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COS banker(コスバンカー)は、血清やウシ由来化合物を一切含まない安全な培養細胞凍結保存液です。
COS banker II (コスバンカー II)は、養子免疫用リンパ球の保存のために開発された、リンパ球系細胞凍結保存液です。

特長

細胞を凍眠
  • iPS 細胞の凍結保存も可能。データはこちら NEW
  • 希釈せずにそのまま使用できます。
  • 解凍後の細胞生存率が優れています。
  • 『COS banker』は、動物の血清、その他動物由来の成分を含みません。*1
  • 含有しているDMSO によるPET 容器の腐食を避ける為、ガラス瓶を採用しています。

 

*1 『COS banker II』は、安定剤としてGMP グレードのヒト血清アルブミンを含みます。

プロトコール

  1. 対数増殖期 *2 にある細胞を 1200 rpm / 5分遠心し、5 × 105 〜 1 × 107 個程度集めます。
  2. ペレット細胞に本品 1 mL 加えて懸濁して凍結保存用チューブに入れ、−80℃で凍結、保存します。
  3. 液体窒素に保存する場合は、あらかじめ−80℃で1 日以上凍結した細胞を保存してください。
  4. 解凍操作は、37℃恒温水槽にて速やかに行ってください。

*2 凍結保存する細胞が対数増殖期にあることが、解凍後の生存率を高めるために重要です。

仕様

品名 COS banker COS banker II
品番 COS-CFM01 COS-CFM02
包装 120 mL 120 mL
仕様 DMSO含有(含有量非公開)
血清不含
DMSO含有(含有量非公開)
ヒト血清アルブミン含有
血清不含
製品貯法 冷暗所保存(2〜8℃) 冷暗所保存(2〜8℃)
有効期限 製造後2年 製造後2年

品質検査

検査項目 試験方法 規格
無菌性 TGC、SCD及び培養法(日局) 発育を認めない
エンドトキシン カイネティック比色法(日局) 0.3 EU/mL 以下
細胞保存性 凍結 7日後の再融解での細胞生存 対照保存液と同等

 

使用例

COS banker iPS 細胞(Dotcom)
Daudi(ヒトバーキットリンパ腫)、HeLa S3(ヒト子宮頸部癌)
K562(ヒト慢性骨髄性白血病)、Raji(ヒトバーキットリンパ腫)
MOLT-4(ヒト急性リンパ芽球性白血病:T- 細胞)
CTLL-2(マウスT:IL-2 依存性)、NIH/3T3(マウス胎児)
PC-12(ラット副腎褐色細胞腫)、CHO-K1(チャイニーズハムスター卵巣)、
vero細胞(アフリカミドリザル腎臓由来細胞株)、
MDCK細胞(イヌ腎臓尿細管上皮細胞由来の細胞株)
MCF-7(ヒト乳癌) 、HepG2(ヒト肝癌)、
P3U1(マウス骨髄腫)、線維芽細胞、
表皮角化細胞、血管内皮細胞、ハイブリドーマ、SF9(昆虫細胞)
COS banker II ヒト末梢血由来活性化リンパ球、
Daudi細胞、Raji細胞、K652細胞、
Molt-4F細胞、CTLL-2細胞、MCF-7(ヒト乳癌)、
HepG2(ヒト肝癌)、P3U1(マウス骨髄腫)、
線維芽細胞、表皮角化細胞、血管内皮細胞、
ハイブリドーマ、CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣由来細胞株)、
Vero細胞(アフリカミドリザル腎臓由来細胞株)、
MDCK細胞(イヌ腎臓尿細管上皮細胞由来細胞株)、HeLa(ヒト子宮頸癌)、SF9(昆虫細胞)

iPS 細胞

[凍結保存手順(緩慢凍結法)]

  • CTK 溶液などを用いて細胞を回収する
  • 遠心(1000 rpm, 5分)して上清を除去する
  • コスバンカーを添加し、細胞を懸濁する
  • クライオバイアルに分注する
  • バイセル凍結保存処理容器にクライオバイアルを入れる。
  • −80℃フリーザーに入れる
  • 翌日、クライオバイアルを液体窒素へ移動
iPS細胞(Dotcom)写真 解凍後Day2 iPS細胞(Dotcom)写真 解凍後Day6
図1 iPS 細胞(Dotcom)の凍結保存結果
左: 解凍後 Day 2、 右: 解凍後 Day 6

 

ヒトリンパ球

細胞凍結保存液 細胞生存率の比較 解凍後の細胞増殖性能 −ヒトリンパ球−
(画像はクリックで拡大されます)

 

図2(左図) 細胞凍結保存液 細胞生存率の比較
0.5 mL(生細胞濃度 3×106 cells/mL)をクライオチューブに加え、-80℃で保存した。1週間/1ヶ月/2ヶ月後に解凍(37℃恒温水槽にて90 秒インキュベートし、残っている凍結細胞は振とうにて融解)し、生存率を測定した。
グレー: 1週間後、青: 1ヶ月後、黒: 2ヶ月後

図3(右図) 解凍後の細胞増殖性
1週間凍結保存したリンパ球を解凍し、生細胞濃度 20×104 cells/mL になるように各培地で調整し、インキュベーター(37℃、5% CO2)で培養した。5日目、6日目に生細胞数を測定した。

COS banker

血清やウシ由来化合物を一切含まない安全な培養細胞凍結保存液です。

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
COS banker [Cell Freezing Medium] (chemical difined)詳細データ KOJ COS-CFM01 120 ML
¥12,000

COS banker II

養子免疫用リンパ球の保存のために開発された、リンパ球系細胞凍結保存液です。

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
COS banker II [Cell Freezing Medium]詳細データ KOJ COS-CFM02 120 ML
¥12,000

[関連ページ]

細胞凍結保存液を細胞タイプに合わせてまとめて比較・検討いただけます。

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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