コスメディウム005 ハイブリドーマ用培地は、抗体産生に有用なハブリドーマ培養培地です。抗体産生量を大幅に向上させ、1mg/mL 以上の抗体量の回収が可能です。
使用目的
- 抗体産生細胞の培養及び抗体の単離
:マウスまたはヒトハイブリドーマ細胞の培養に最適です。 - 株細胞の培養
:物質生産やワクチンの生産に用いられる株細胞の高密度培養にも適しています。 - クローニング
:マウスハイブリドーマ細胞の限界希釈法によるクローニングを効率的に行えます。
特長
- 安定した高密度培養が可能です。高密度用の培養器をご使用になることにより1mg / ml 以上の抗体量の回収が可能です。
- 培養後期に抗体を多く産生するハイブリドーマに特に適しています。
- 200 × 106 細胞 / ml 以上のハイブリドーマなどの細胞密度を安定して保ちます。
- 培養条件により細胞密度108 個 / ml 以上が可能です。
- 4〜8℃の冷暗所で8カ月の保存が可能です。
- 効果的な緩衝剤の使用により、過度にpHが変動しません。
- アルブミンなどを含まない無血清培地です。
- タンパク質成分として、トランスフェリン及びインスリンを合計5mg / L 以下含みます。
仕様
- 浸透圧:290 〜 310m0sm / kg
- pH :7.0 〜 7.2(5%CO2 下にて)
- エンドトキシン:0.3EU / ml 以下
- 一般試験: 外観、無菌試験、マイコプラズマ否定培養、エンドトキシン測定、pH測定、浸透圧測定
- 性能試験: ハイブリドーマ細胞の増殖試験、EBウイルス形質転換ヒトBリンパ球増殖
性能評価
図1 COS-005、他社品を用いヒト型抗体を産生するハイブリドーマの培養を行った。
使用したハイブリドーマはマウス由来で、培養後期(1週間以上)に抗体を産生する。
細胞の増殖のピークは両方の培地とも培養10日目であるが、COS-005の細胞数は他社品よりも高かった。
また抗体産生において他社品は6日目がピークに対し、COS-005では8〜17日まで高い水準を維持していた。
培地 | COS-005、他社品 |
細胞 | ヒト型抗体産生ハイブリドーマ |
接種細胞数 | 2×104cells/ml |
培養条件 | 37℃、5%CO2、湿度過飽和 |
コスメディウム005 ハイブリドーマ用培地
性状: L-グルタミン・抗生物質含有
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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コスメディウム005 [ハイブリドーマ用液体培地] / COSMEDIUM 005 [for hybridoma cell culture] ![]() |
KOJ | COS-005 | 1 L [1000ml] |
¥12,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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