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記事ID : 38736
研究用

細胞表面タンパク質の検出ツール Alomone Labs社 生細胞イメージング商品

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Alomone Labs社では、免疫共局在化および多重免疫蛍光法に特化して最適化した多様な製品ポートフォリオを提供しています。これらの試薬には、標識抗体や非標識抗体、ならびに標識毒素が含まれます。Alomone Labs社の製品は、自社で開発され、ロットごとの試験で厳格なQCを受けています。膜タンパク質 (イオンチャネル、GPCR、受容体) の研究ツールに注力し、神経科学、癌、循環器、免疫、幹細胞、代謝、開発、癌研究分野を網羅しています。

 

細胞外基質抗体

Alomone Labs社では、さまざまな細胞表面マーカーや膜タンパク質エピトープの検出にお役立ていただける500以上の細胞外抗体製品を提供しています。これら抗体は細胞の迅速な特徴付けを可能にし、細胞表面タンパク質の発現を検出します。
免疫細胞化学(ICC)とフローサイトメトリー(FACS)は、無傷生細胞で使用される最も一般的な方法であり、サンプルを固定して透過処理する必要がありません。Alomone Labs社では、これらアプリケーションで最適に機能する細胞外抗体を開発しています。

FITC、PE標識した細胞外基質抗体の利点

  • フローサイトメトリー(FACS)向けに最適化
  • 適切なアイソタイプコントロールでテスト済み
  • 二次抗体は不要
  • タンパク質の細胞表面検出
  • 透過処理と細胞固定は不要
  • 時間の節約

商品

商品ハイライト:神経伝達

神経科学分野では、膜発現受容体、イオンチャネルおよびトランスポーターが、神経伝達の種類を区別するために一般的に使用されています。この分野では、豊富で特徴の高いポートフォリオを有しています。例えば、セロトニン作動性ニューロンに対するセロトニントランスポーター-SERT/5-HTTの存在は、非標識タイプ (品番:AMT-004) および FITC標識タイプ (品番:AMT-004-F) の 抗セロトニントランスポーター (SERT)(細胞外) 抗体を使用して FACS/ICCで検出されました。

細胞表面のSERT検出

使用例1:抗セロトニントランスポーター (SERT)(extracellular) FITC標識抗体 (品番:AMT-004-F) を使ったDirect Flow Cytometry (FACS) による細胞表面のSERT検出

 : 細胞
 : 細胞 + ウサギ IgG アイソタイプ コントロール-FITC
 : 細胞 + SERT(細胞外) FITC標識抗体 (品番:AMT-004-F)

 

使用例2:抗セロトニントランスポーター (SERT)(extracellular) 非標識抗体 (品番:AMT-004) を使ったラット褐色細胞腫PC12無傷生細胞の免疫細胞化学染色
使用例2

A. 抗セロトニントランスポーター(SERT) (細胞外)抗体(品番:AMT-004) (1:100)で細胞を染色し、続いてヤギ抗ウサギAlexaFluor-594標識二次抗体で染色 (赤)。
B. 細胞核はHoechst 33342(青)を使用して染色。
C. 細胞のライブビュー

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標識毒素

イオンチャネル群では、ATTOまたはFITC蛍光色素で標識した多くの毒素を提供しています。これらは、目的のチャネルを発現する細胞を直接標識するための理想的なツールです。それらは、社内のバイオアッセイでテストされ、非標識同等物と比較して活性の損失がないことを確認しています。商品ラインナップには、GABA(A)受容体およびnAChRに結合する毒素が含まれます。他に、内向き整流K+チャネル阻害剤と電位依存性K+チャネル阻害剤があります。

品名 品番 ターゲット 活性 MW
alpha-Bungarotoxin-ATTO Fluor-488 B-100-AG alpha7, alpha1/beta1/gamma/delta nAChR and GABA(A) receptor subtypes 1 nM-3 μM ~9140 Da.
alpha-Bungarotoxin-ATTO Fluor-633 B-100-FR alpha7, alpha1/beta1/gamma/delta nAChR and GABA(A) receptor subtypes 1 nM-3 μM ~9140 Da.
alpha-Bungarotoxin-FITC B-100-F alpha7, alpha1/beta1/gamma/delta nAChR and GABA(A) receptor subtypes 1 nM-3 μM ~8406 Da.
alpha-Conotoxin ImI-ATTO Fluor-590 C-290-AR alpha3/beta2 nAChR 1-2 μM 1924 Da.
Agitoxin-2-Cys-TAMRA RTA-420-T Kv1.3 K+ channels 50 pM-10 nM 4673 Da.
MmTX1 Toxin-ATTO Fluor-488 STM-550-AG GABA(A) receptors 200-400 nM ~7775 Da.
Stichodactyla Toxin-ATTO Fluor-590 STS-400-AR Kv1.1, Kv1.3, Kv1.4, Kv1.6 channels 1-100 nM ~ 4627 Da.
Tertiapin-Q-ATTO Fluor-488 STT-170-AG Kir1.1, Kir3.2 K+ channels 50-200 nM 3195.5 Da.
Tertiapin-Q-ATTO Fluor-633 STT-170-FR Kir1.1, Kir3.2 K+ channels 50-200 nM 3195.6 Da.
Tityustoxin-Kalpha-ATTO Fluor-594 STT-360-AR Kv1.2 K+ channels 0.5-50 nM ~4900 Da.

商品ハイライト:毒素

テルチアピンは、もともとヨーロッパミツバチ (Apis mellifera) 毒から単離された21残基ペプチド毒素です。毒素およびそのより安定な誘導体Tertiapin-Qは、一連の内向き整流K+チャネル(Kir)、特にROMK1(Kir1.1、IC50=2nM)およびGIRK(Kir3ファミリー)を阻害します。興味深いことに、それらはKir2ファミリーメンバーに影響を及ぼしません。さらに、テルチアピンは哺乳動物心筋細胞においてアセチルコリン誘導K+電流を阻害することが示されています。Alomone Labs社の ATTO標識Tertiapin-Q製品は、純度・合成性が高く、生物学的活性のある標識ペプチド毒素です。それは 50~200 nM の濃度範囲でアッセイ依存活性を示します。

使用例3

 

使用例3:ATTO-488標識テルチアピン-Q (品番:STT-170-AG) を使ったアフリカツメガエル卵母細胞で異種発現したKir3.2チャネルの阻害

保持電位-80mVで記録した連続電流トレース。Kir3.2電流は高濃度 K+含有溶液によって活性化される下方反射である。活性化している間、50 nM および100 nM のATTO-488標識テルチアピン-Q (品番:STT-170-AG) を2分間アプライした (バーとして表示)。

 
使用例4

 

使用例4:GIRK1 / 4-Cherry をトランスフェクトした HEK293T細胞へのATTO-488標識テルチアピン-Q (品番:STT-170-AG) の結合

トランスフェクトした細胞を濃度200 nM の ATTO-488標識テルチアピン-Q (品番:STT-170-AG) 存在下でインキュベートした。標識された毒素は26秒後に膜表面に蓄積するが、トランスフェクトされていない細胞では認められない (データ表示なし)。

 
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標識ニューロトロフィン

ニューロトロフィンは、CNSおよびPNSにおけるニューロンの発達、維持、生存および死を調節する、可溶性の塩基性タンパク質成長因子のファミリーです。NGFはこのファミリーで最初に発見されたメンバーで、交感神経および感覚脊髄ニューロンの生存、発達、機能、そして可塑性をサポート・調節する因子として最初に精製されました。この効果は、in vivo および in vitro でも観察されました。Alomone Labs社のビオチン標識ニューロトロフィンは、培養中の生細胞イメージングや細胞分化の有用な研究ツールを提供します。

品名 品番 活性 MW
human BDNF-Biotin B-250-B ED50 - 220 pM ~28 kDa.
human proBDNF-Biotin B-256-B 0.1 - 10 nM 51 kDa.
mouse NGF 2.5S-Biotin N-240-B EC50 - 0.5 nM ~ 26 kDa. dimer
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エクスプローラーキット - 細胞外マーカー

Alomone Labs社の各エクスプローラーキットには、細胞外マーカーを検出するために日常的に使用されるスクリーニング抗体の包括的なセットが含まれています。 炎症性膜タンパク質と恒常性ミクログリアマーカーに利用できる関連キットもあります。

     
品名 品番 詳細 ターゲット 交差性
Inflammation Marker Ab kit AK-605 17 x Inflammation Membrane Protein Labeling Abs P2X1R, P2X7, GPR65, BAI1, β2-Adrenergic, Calcium Sensing R, BLT1, C5aR1 CysLTR1, FPR2/ALX, HRH4, EP2/ PTGER2 + moreH,M,R
Microglial Marker Ab kit AK-660 6 x Homeostatic Microglial Marker Labeling Abs CD39, EMR1 (ADGRE1), GPR34, CX3CR1, IBA1/AIF1, P2Y12H,M,R
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プロトコール

■標識一次抗体を使用した Live Cell Flow Cytometry (Direct)

ダイレクト生細胞フローサイトメトリーは、単一の抗体を使用して目的の抗原を検出します。この一次抗体は、FITC や PEなどの蛍光色素に直接結合されています。

細胞調製/標識:

  1. 0.5〜2 x 106個の細胞をマイクロチューブに移します。5分間遠心 (300 x g) した後、上清を捨てます。
  2. 細胞ペレットを 20 ~ 100 μl の氷冷標識バッファー (PBS + 2%BSA + 0.05%NaN3) で注意深く再懸濁します。
  3. 標識バッファーで適切な希釈率で希釈した蛍光標識一次抗体を添加し、氷上で30〜60分間インキュベートします。
  4. マイクロチューブを標識バッファーで満たし、未結合の抗体を洗浄し、5分間遠 (300 x g) した後、上清を捨てます。この操作を 2回繰り返します。
  5. 氷冷した標識バッファーで細胞を再懸濁します。フローサイトメーターで分析するまで、遮光し、氷上で保管してください。

■2種類の抗体を使用した Live Cell Flow Cytometry (Indirect)

間接的生細胞フローサイトメトリーは2つの抗体を使用します。初めに目的抗原を認識する非標識一次抗体を、2番目に検出用の二次抗体を使用します。

細胞調製/標識:

  1. 0.5〜2 x 106個の細胞をマイクロチューブに移します。5分間遠心 (300 x g) した後、上清を捨てます。
  2. 細胞ペレットを 20 ~ 100 μl の氷冷標識バッファー (PBS + 2%BSA + 0.05%NaN3) で注意深く再懸濁します。
  3. 標識バッファーで適切な希釈率で希釈した蛍光標識一次抗体を添加し、氷上で30〜60分間インキュベートします。
  4. マイクロチューブを標識バッファーで満たし、未結合の抗体を洗浄し、5分間遠 (300 x g) した後、上清を捨てます。この操作を 2回繰り返します。
  5. 氷冷した標識バッファーで適切な希釈率で希釈した蛍光標識二次抗体を添加し、遮光して氷上で 30〜60分間インキュベートします。
  6. マイクロチューブを標識バッファーで満たし、未結合の抗体を洗浄し、5分間遠 (300 x g) した後、上清を捨てます。この操作を 2回繰り返します。
  7. 氷冷した標識バッファーで細胞を再懸濁します。フローサイトメーターで分析するまで、遮光し、氷上で保管してください。

■生細胞用免疫組織染色

細胞調製/標識:

  1. 選択したチャンバースライドに細胞をプレートし、適切な培地で 1〜2日間培養します。細胞はプレートに強く付着する必要があります。
  2. 重要!一部の細胞株は、細胞付着を助けるためにチャンバースライドにポリリジンなどの特別なコーティングが必要になります。特定のタイプのコーティングは、チャンバータイプや細胞株によって異なるため、経験的に決定する必要があります。
  3. 細胞を氷冷アッセイバッファー(PBS + 2%BSA + 0.05%NaN3)で2〜3回洗浄します。
  4. 氷冷アッセイバッファーで適切な希釈率で希釈した一次抗体を添加し、4℃で1時間インキュベートします。
  5. 注:蛍光標識抗体を使用する場合は、手順6に進んでください。
  6. 細胞を氷冷アッセイバッファーで2〜3回洗浄します。
  7. 氷冷した標識バッファーで適切な希釈率で希釈した蛍光標識二次抗体を添加し、遮光して4℃で1時間インキュベートします。
  8. アッセイバッファーで3〜5回洗浄し、よく水切りします。細胞を覆うくらいまでバッファーを加え、顕微鏡観察へ進みます。

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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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