Demus D, Jansen BC, Gardner RA, Urbanowicz PA, Wu H, Štambuk T, Juszczak A, Medvidović EP, Juge N, Gornik O, Owen KR, Spencer D
Glycoconjugate Journal. 25 March 2021.
doi: 10.1007/s10719-021-09992-w -- PMID: 33765222

Ludgerは、Quadram Institute Bioscience (QIB)、Oxford Centre for Diabetes, Endocrinology and Metabolism (OCDEM)、オックスフォード大学、ザグレブ大学、Genos Ltd (クロアチア)との共同研究が成功し、Glycoconjugate Journalに論文が掲載されました。
この論文は、EUのHorizon 2020プロジェクトGlySign(www.glysign.eu)の資金提供を受け、液体クロマトグラフィー(LC)法を用いて、最も一般的な単一遺伝子の機能障害が原因の糖尿病HNF1A-Maturity Onset Diabetes of the Young (MODY) の糖鎖バイオマーカーを研究室間で評価した結果を示しています。
この研究では、新規のα-1,3/4結合特異的フコシダーゼ酵素(QIB社が開発)を用い、UKとクロアチアの320の臨床サンプルの血漿タンパク質中のN-グリカンのアンテナ状のフコシル化レベルを測定しました。
この方法では、HNF1A遺伝子に病原性の変異がある症例と、良性の変異や意義不明の変異がある症例とを識別することができ、患者を層別化することができました。
本研究は、この糖鎖バイオマーカーを臨床に応用するための新たな知見を提供するとともに、MODYにおけるアンテナのフコシル化レベルを測定するための、より簡便でハイスループットなアッセイの開発を支援するものです。
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