膜タンパク質は発現量が低いこと、難溶性であることなどから、一般的に発現精製が困難であるとされています。そのため、膜タンパク質は創薬ターゲットの60%以上を占める一方で、創薬研究において重要な情報であるその3次元結晶構造は、膜タンパク質全体の1%も解明されていません。
長年にわたり膜タンパク質の発現精製方法が研究され、アミノ酸変異導入やラベリングによる安定化等、多数のアプローチが開発されました。しかしながら、これらの方法で精製された膜タンパク質にはnativeな環境とは異なる構造、配列、活性を持つものも多く、よりnativeに近いタンパク質の精製方法は依然重要です。
【CALIXAR's Membrane Protein Services】
Calixar社タンパク質作製サービスは、独自の試薬を用いることで、膜タンパク質を中心としたこれまで発現精製が困難であったタンパク質を作製いたします。本サービスにより変異導入や修飾のない、nativeな状態に近いタンパク質作製が可能となります。
図1:Calixar社では、よりnativeに近く、高純度、安定的かつ機能的なタンパク質を作製いたします。一般的な発現系(CHO、HEK等)に加え、生体試料からのタンパク質精製にも対応しております。