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生体試料中の総メチオニンを蛍光検出メチオニンアッセイキット

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メーカー名：Cell Biolabs, Inc.

メチオニンは動物の必須アミノ酸であるため、食事から摂取しなければなりません。高濃度のメチオニンは、卵、肉、魚のほか、ゴマの種子、ブラジルナッツ、その他の植物の種子にも検出されます。ほとんどの果物や野菜のメチオニンの含有量は低濃度です。メチオニンは、タンパク質の構造と機能における従来の役割に加えて、システインやタウリンなどの他のアミノ酸合成経路における基質として、また重要な抗酸化グルタチオンとして作用します。メチオニンは、ヒトおよび他の多くの種の代謝に重要です。メチオニンは、新しい血管の成長である血管新生の過程で重要な役割を果たしています。銅中毒の例では、メチオニンサプリメントの摂取が有益な場合があります。しかしながら、メチオニンの過剰摂取は、多くの研究でがんの増殖と関連付けられています。本キットは、生体試料中に存在する総メチオニンの量を96ウェルのマイクロタイタープレートを用いて測定する簡便な蛍光分析法です。検体中のメチオニン濃度は、既知のメチオニン標準物質と比較して測定されます。本キットの検出限界は1.5µMメチオニンです。
*注:各サンプルreplicateには2つのアッセイが必要です。1つはs-アデノシルメチオニンシンテターゼ(+AdoMetS)で処理し、もう1つは(-AdoMetS)で処理します。メチオニンは、2つのウェルからのRFU測定値の差から計算されます。

背景

Cell Biolabs社のメチオニンアッセイキットは、生体試料内の総メチオニンを測定します。メチオニンとATPはs-アデノシルメチオニン合成酵素によってs-アデノシルメチオニン、無機リン酸、ピロリン酸に変換されます。ホスホエノールピルビン酸とピロリン酸はリン酸ピルビン酸ジキナーゼによってピルビン酸に変換されます。ピルビン酸はリン酸と酸素の存在下でピルビン酸オキシダーゼによってアセチルリン酸、二酸化炭素、過酸化水素に変換されます。次に、得られた過酸化水素を、特異性の高い蛍光プローブで検出します。西洋ワサビペルオキシダーゼはプローブと過酸化水素の反応を触媒し、1:1の比率で結合します。検体を96ウェルマイクロタイタープレート法で既知濃度のメチオニン標準物質と比較します。検体及び標準物質を30分間インキュベートし、標準的な96ウェル蛍光プレートリーダーで読み取ります(図1)。

図1：メチオニンアッセイキットの測定原理